Strand Therapeuticsが新たなmRNA治療薬開発に向けた資金調達を実施
バイオテクノロジーの新たな潮流を引き起こそうとしているStrand Therapeuticsが、約6.3億円のシード資金を調達しました。これにより、同社はマサチューセッツ州ケンブリッジに所在する本社チームの拡大や、遺伝子治療パイプラインおよび合成生物学プラットフォームの開発に投資する計画です。
この資金調達の背景には、共同創業者でありCEOのJacob Becraft博士が提示した「mRNAプログラミング技術のさらなる構築とスケールアップ」があります。北田輔博士、共同創業者でPresidentも、「このシード資金により研究開発チームの拡大を図り、免疫療法プログラムを進展させていく」とコメントしています。
Strand Therapeuticsは、MITの合成生物学のパイオニアたちと協力し、遺伝子治療をプログラムする新しい技術を駆使したプラットフォームを構築しています。このチームは、暗号化されたmRNA「プログラミング言語」を用いて、治療薬そのものに判断能力を与えることを目指します。これにより、従来の治療法にとらわれない柔軟で創造的なアプローチを提案しているのです。
リード投資家のPlayground GlobalのパートナーであるJory Bell氏は、この創業者チームの精神と技術力に強い期待を寄せています。Bell氏は「Strandが持つ生物学のためのVerilogにより、プログラミング可能な自己複製治療薬の時代が来る」と述べ、将来的には免疫療法だけでなく、多くの病気への応用が期待されると強調しました。
投資家のANRIからも支持を受け、宮崎勇典博士は「当社の技術は大きな可能性を秘めており、Strand Therapeuticsとの共同作業を光栄に思う」と述べています。これはまさに、バイオ医薬品の新たな境地を切り開くための一歩となるでしょう。
Playground GlobalとAlexandria Venture Investmentsの支援
Strand Therapeuticsの成功には、投資先としてのPlayground GlobalやAlexandria Venture Investmentsの存在も欠かせません。両社は先進的な科学技術が社会に与える影響を重視し、新たな治療法の開発を支えるために積極的に資金を投入しています。Playground Globalは既に8億5千万ドルを運用しており、未来の技術を生み出す企業への投資を行っています。
一方、Alexandria Venture Investmentsでは、バイオ医薬品や診断技術などに特化した革新を支援しており、Strand Therapeuticsにも長期的な資金を提供しています。これにより、現代医療における新しい治療法の確立が加速されると期待されています。
Strand Therapeuticsの未来に向けて
Strand Therapeuticsは、患者さんの生活を質的に改善することを目指して革新的な遺伝子療法のプログラミングに着手しています。このビジョンは、単なる治療法の開発にとどまらず、ヘルスケア業界におけるゲームチェンジャーとしての役割を果たすことが期待されています。今後も、科学者や起業家たちの情熱が詰まったこのプラットフォームが、世界中の患者さんに新たな希望をもたらすことに期待が高まります。
Strand Therapeuticsへのお問い合わせは、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
連絡先:
北田輔
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