看護師が働きやすい職場を目指して！「日本一働きやすい病院アワード2024」

看護師が働きやすい職場を目指して！

2024年7月、東京ビッグサイトで開催された「ナースまつり2024」内で行われた「日本一働きやすい病院アワード2024」にて、恵寿総合病院が栄えある大賞を獲得しました。この賞は、看護師の働きやすさややりがいを重視した病院を表彰するもので、今年も全国から多くの医療機関がノミネートされました。

大賞受賞の恵寿総合病院の取り組み

恵寿総合病院は、石川県七尾市に位置する医療法人で、災害時にも医療を止めないという強い意志を持って活動しています。同病院は、看護師が働きやすい環境を整えるために、以下のような取り組みを行っています。

1. 最先端DXの導入: 電子カルテと連動した業務用iPhoneを各スタッフに用意し、迅速な情報共有を実現。患者のバイタルサインも瞬時にカルテへ転送され、効率的な医療提供が可能です。
2. 看護師のキャリア支援: 県内唯一の看護師特定行為研修センターを持ち、看護師が専門性を高められる環境を提供。また、ミドルリーダーの育成にも力を入れています。
3. 助け合いの文化の醸成: 多職種で協働するセルケアを実施し、患者に最善のケアを提供することを大切にしています。新たに認知症ケア技法「ユマニチュード」を導入し、患者中心の看護を追求しています。

他の受賞病院とその取り組み

今回のアワードでは、恵寿総合病院の他に、以下の病院も注目されました。

- ワクワク病院賞: 熊本県の医療法人桜十字桜十字病院が受賞。社員食堂の充実や部活動、リフレッシュ休暇など、看護師が楽しめる環境を提供しています。
- ベストプレゼン賞: 福岡県の株式会社麻生飯塚病院が受賞。職場イベントや定時退社の推進など、働きやすさを重視した取り組みが評価されました。

看護師が充実した職場を求める背景

日本では看護師の約8割が退職を希望する現状があります。これは医療機関全体の士気を下げる要因となり、看護師の働きやすさを向上させる必要があります。日本一働きやすい病院アワードは、その解決策の一環として、看護師がワクワクできる職場環境の提供を目指しています。

ナースまつり2024の盛況

「ナースまつり2024」では、3日間の総来場者数が2,734名に達し、多彩な展示やセミナーが開催されました。来場者アンケートでは、97.8%が「来年も参加したい」と回答しており、看護業界への関心が高まる結果となりました。

今後の展望

恵寿総合病院は90周年を迎え、さらなる進化を誓います。看護師が自分らしさを発揮できる職場環境づくりに取り組み続けることで、医療の質の向上にも寄与することを目指しています。次回の「日本一働きやすい病院アワード」にも多くの期待が寄せられます。この取り組みは、看護師が魅力的に感じる職場環境を創出する一助となることでしょう。