地域元気指数2024
2024-11-20 15:53:24

地域元気指数2024、幸せ指数が過去最低を更新

地域元気指数2024の結果発表



2024年の「地域元気指数調査」の結果が株式会社アール・ピー・アイから発表され、全国の様々な地域における元気度と幸せ度が明らかになりました。この調査は2016年から始まり、今年で9回目となります。

元気指数と幸せ指数


地域元気指数は、今年は5.70という結果になりました。これは前年の5.75とほぼ同じ水準です。一方で、幸せ指数は6.02という数値で、前年と比べて0.08ポイント低下し、調査の開始以来、最も低い値となりました。この背景には、アフターコロナ時代の不安要素が影響していると考えられます。

飲食物価の上昇や、自然災害のリスクが高まる中で、地域の住民は自分たちの生活に対して不安を感じているようです。特に能登半島地震の発生や南海トラフ巨大地震の警戒が強まっており、これらが影響を与えたのは明らかです。

調査の方法


全国で約10万人の男女を対象に、住んでいる地域の元気さ、そして自分の幸せ度を1から10のスケールで評価してもらい、その平均値を算出しています。これにより、地域ごとの元気度や幸せ度を「見える化」し、全国における比較や経年的な変化が把握できるようになります。この情報は、研究や行政の施策に活用されています。

性別年代別の傾向


調査結果では、地域元気指数は全体として低下しましたが、特に20代から30代の女性、60代の女性、20代の男性の評価は比較的高くなっています。その一方で、幸せ指数は全体的に低下傾向にあり、特に20代および60代の女性において顕著でした。このことから、年齢や性別によって幸福感には大きな差が生じていることが見えてきます。

地域ごとの評価


地域元気指数のランキングによると、昨年まで上位を占めていた大都市圏の沖縄県、東京都、神奈川県、大阪府、福岡県は低下しましたが、長崎県や青森県、広島県、宮城県などの地方が評価を上げており、注目されています。特に沖縄県は元気指数で6.28、幸せ指数で6.32を記録し、1位をキープしています。

一方、幸せ指数においても広島県が2位に上昇し、担当者はその理由を地域コミュニティの結束や交流の活発化と分析しています。

評価要素の分析


地域元気の評価に関する要素では、「外国人旅行者の増加」に関してのみ1ポイント以上の上昇が見られましたが、誇りや愛着、住みやすさといった他の要素は全て低下しています。また、特に「住みやすさ」に関する行政サービスや地域の持つ魅力については、5ポイント以上も評価が下がっています。このことは、地域社会全体の健全性が疑問視される結果とも言えるでしょう。

結論


今回の調査は、地域の活力や住民の幸せを測る重要な指標となっています。調査結果からは、地域の元気度は持ちこたえているものの、住民の幸福感は深刻な低下を見せている現実が浮かび上がりました。今後、地域活性化のためには、住民が安心して暮らせる社会環境の整備が急務といえるでしょう。良好な地域環境の構築に向けた施策が求められていますので、関係者の継続的な努力が期待されます。


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