2024年のYouTube視聴実態調査から見る動画コンテンツの人気傾向
2024年5月に実施されたYouTubeの視聴に関する大規模なアンケート調査の結果がまとまりました。この調査は、25,216名の回答をもとに、YouTubeに対する利用状況や視聴時間の傾向を明らかにしています。
調査結果の概要
調査によると、視聴時間は非常に多様であり、最も多い回答は「30分未満」で35%に達しています。次いで「まったく見ない」と答えた人が23%という結果も目を引きます。全体的に見ると、約43%の人は1時間以下でYouTubeを視聴していることがわかります。
毎日の視聴時間
具体的には、視聴時間に応じてこのような分布が見られました:
- - 30分未満:35%
- - 30分以上〜1時間未満:16%
- - 1時間以上〜2時間未満:12%
- - 2時間以上〜3時間未満:7%
- - 3時間以上〜4時間未満:3%
- - 4時間以上:4%
これらの数字は、世代やライフスタイルによっても差が出る興味深い結果です。特に「まったく見ない」とする23%の中には、視聴習慣がまだ確立されていないユーザーも多いと考えられます。
視聴時間帯の傾向
視聴している時間帯について、30分未満から4時間以上まで、すべてのグループで「夜」が最も多くの票を集めました。
- - 30分未満:夜、深夜、午後、夕方、午前
- - 30分以上〜1時間未満:夜、深夜、午後、夕方、午前
- - 1時間以上〜2時間未満:夜、深夜、午後、夕方、昼12時前後
- - 2時間以上〜3時間未満:夜、午後、夕方、深夜、午前
- - 3時間以上〜4時間未満:夜、夕方、午後、深夜、昼12時前後
- - 4時間以上:夜、深夜、夕方、午後、午前
調査データでは、夜の時間帯に多くの人がYouTubeを楽しんでいることが見えます。この時間帯は仕事や学校を終えた後、リラックスするために利用している人が多いことを示唆しています。
YouTube視聴しない理由
「まったく見ない」と答えた方には、その理由として「動画を見る習慣がない」が最上位に挙げられました。他にも「使い方がわからない」、「広告が多い」などの理由も目立ちます。こうした理由は、いわゆる動画サービスに慣れていない層や、デジタル化に追いつけない年齢層からのニーズを反映しています。
コメントや評価の投稿状況
興味深いのは、視聴者の81%がYouTubeの動画にコメントや評価をしたことがないと答えている点です。これは、視聴者がコンテンツをただ消費するだけでなく、配信者とのコミュニケーションをあまり取っていない可能性を示唆しています。
まとめ
この調査からは、YouTubeが依然として根強い人気を誇っている一方で、視聴時間の短さや視聴しない理由が示されていることがわかります。今後動画コンテンツがどのように進化していくのか、特に習慣の形成や新しい視聴スタイルが生まれるかが注目です。動画文化の変遷を追うことがますます重要になります。
調査結果は、アイコニット・リサーチの調査によるもので、今後の動画サービスの戦略にも影響を与える貴重なデータとなるでしょう。詳細な回答者属性に関しては、
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