近年、保育環境の質向上に向けた取り組みが注目を集めています。この度、京都府京都市の市営保育所13施設が、ICTサービス「CoDMON(コドモン)」を導入することになりました。この導入は、保護者の満足度を向上させるとともに、職員の業務効率化を図ることが目的です。
「コドモン」は、保育・教育施設向けのICTシステムとして、全国682の自治体で導入されていますが、今回は京都府内の10自治体の一環として導入されることとなりました。具体的には、2025年9月1日からの開始が予定されています。京都市の市営保育所では、従来の電話での出欠確認や紙のお知らせ配付が職員に大きな負担となっており、情報伝達の漏れも少なくありませんでした。
今回の導入により、保育士の業務が効率化され、もっと子どもたちと向き合う時間が増えることが期待されています。保護者にとっても「コドモン」は利便性の高いツールです。例えば、遅刻や欠席の連絡を、アプリを通じて簡単に行えるため、保育所は電話対応が不要になります。これにより、リアルタイムで情報を受け取ることが可能になり、保護者と保育施設のコミュニケーションがスムーズになります。
さらに、保護者へのお知らせも簡単に一斉配信でき、必要な情報がしっかりと伝わる仕組みが整っています。アプリの通知機能を利用すれば、情報もタイムリーに届くため、保護者も安心です。
登降園の管理も大きなメリットです。児童の登降園時刻を二次元コードで打刻することで、出席簿の作成や延長保育料金の計算が自動化されます。保護者は、スマートフォンを使って家族と登降園の状況を共有できるため、安心感も得られます。
京都市の「コドモン」導入は、より良い保育環境へ向けた第一歩ともいえるでしょう。今後、更なる普及が期待されており、他の自治体でも同様のICTサービスの導入が進むことで、全国的にも保育の質が向上することが期待されています。なお、すでに京都府内では、舞鶴市、京丹後市、向日市、城陽市、亀岡市、木津川市、精華町、京丹波町、大山崎町においても「コドモン」が導入されています。
株式会社コドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションの下、業界シェアNo.1を誇る保育・教育施設向けICTシステムを提供しています。保育士の業務負担を軽減することで、より質の高い保育が可能となる環境作りを目指しています。今後も「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」というビジョンの実現に向けて、多角的な取り組みを進めていくでしょう。