QuEra、2028年に誤り耐性量子コンピュータ「Libra」を発表
米マサチューセッツ州ボストンに本社を置くQuEra Computing社は、2026年6月15日に誤り耐性量子コンピュータ「Libra」を2028年に運用開始すると発表しました。このコンピュータは、Amazon Web Services(AWS)との戦略的提携をさらに強化し、クラウド上での利用を可能にします。
誤り耐性量子コンピュータとは?
誤り耐性量子コンピュータは、複雑な計算を高い信頼性で行えるよう設計されています。従来の量子システムでは難しいとされる分子シミュレーションや材料発見、最適化問題の解決に寄与することで、さまざまな企業や研究機関、政府機関に新たな可能性を提供します。
Libraは、100万回の論理量子演算を行えるMegaquop級システムとして設計されており、論理量子ビット数256以上、論理エラー率10⁻⁶を実現する見込みです。2028年にはAWSのユーザーは、実用的な商業および研究ワークフローを行うことができるようになるでしょう。
QuEraとAWSの提携強化
QuEraとAWSは、数年間にわたる提携を拡大し、LibraをAWSのクラウド環境で運用する計画を発表しました。AWSのAmazon Braketを通じて、量子・古典ハイブリッドワークフローの開発・実行を容易にする環境が提供されます。この提携は、2022年にQuEraの初の中性原子量子コンピュータ「Aquila」がBraket上で利用開始されたことから始まったもので、今後さらに深められる予定です。
技術的進展と構成要素
QuEraは、2023年に量子誤り訂正技術を先駆けて実現し、その後も関連技術を進化させています。特に、誤り耐性は量子コンピューティングの商業化を実現するための重要な要素であり、Libraのアーキテクチャは信頼性の高い研究結果に基づいています。これにより、専門家の査読を受けた信頼できる技術が実現されています。
具体的には、以下のような数多くの基本的な構成要素が含まれています。
- - 論理量子ビットの基礎技術
- - 誤りが増加しないようシステムが成長する誤り率閾値技術
- - トランスバーサル論理演算による高速ゲート
- - 数千の量子ビットへの継続的な原子補給
- - 物理量子ビットあたりの資源効率を高める誤り訂正コード
2028年への準備と戦略
QuEraの最高商務責任者(CCO)Yuval Boger氏は、2028年までに量子コンピューティング戦略を策定しないことが企業にとってリスクであると強調しています。Libraは100万分の1の誤り率を持つため、これを活用するためのアルゴリズムの開発が急務です。
Hyperion Researchの量子コンピューティング主任アナリストBob Sorensen氏も、QuEraの計画が量子コンピューティング業界における重要な転換点であると述べています。
お問い合わせ方法
誤り耐性量子コンピュータの未来に興味がある方は、QuEraのウェビナーやイベントに参加し、先駆的な技術について学ぶことができます。詳細は公式ウェブサイトを訪れてください。