認知症高齢者とのコミュニケーションを探る「とつとつダンス」オンラインセッション開催
2020年11月1日、特別なオンラインイベント「とつとつダンス トーク・セッション」が開催されます。介護や高齢者支援において、ダンスや音楽が持つコミュニケーションの力を探る機会として、多くの方に参加していただきたい内容となっています。
イベントの概要
このセッションは、午後2時から4時45分まで行われる予定で、参加者はお申込み後にYoutubeライブのリンクを入手できます。パネリストには、振付家の砂連尾理氏やサウンドアーティストのカマル・サブラン氏など、各分野の専門家が参加します。
セッションの構成
イベントは二部構成で行われます。
- 砂連尾理とカマル・サブランによるオンラインワークショップの映像を紹介し、ダンスと音楽が認知症の高齢者に与える影響について議論します。
- 日本とマレーシアのアーティストが登壇し、高齢者との新たなアート表現の可能性について話し合います。
質疑応答の時間も設けられており、多くの方々からの質問を受け付ける予定です。また、この座談会は日本語・英語の逐次通訳が行われ、国際的な視点からも参加しやすい環境が整っています。
背景にある課題
日本を含むアジア各国では、高齢化が進む中で認知症患者の数も増加しています。厚生労働省の発表によると、2025年には65歳以上の高齢者のうち5人に1人が認知症になる見込みです。このような背景の中で、アートやパフォーマンスが医療や福祉の分野で果たしうる役割が注目されています。
一般社団法人torindo(トリンド)では、ダンスを通じて認知症高齢者との新しいコミュニケーションの可能性を模索する活動を行ってきました。また、マレーシアのカマル・サブラン氏はアルツハイマー型認知症の患者を対象とした音楽療法の研究を続けており、この二つの取り組みを踏まえて今回のイベントが企画されました。
参加方法
参加希望の方は、GoogleフォームまたはPeatixから申込を行ってください。申込後、イベント前日までにYouTubeライブのURLが送付されます。参加は無料ですが、事前の申し込みが必須です。
Peatix申込ページ
Googleフォーム
詳細はtorindoのウェブサイトやFacebookページも参照してください。
今後も認知症高齢者とアートの関わりを深めるリサーチや作品制作を続けていく予定です。
パネリストの紹介
振付家・ダンサーとして多彩な活動を行い、認知症高齢者とダンスを通じたコミュニケーションを探るワークショップを開催。
マレーシアのサウンドアーティスト。アルツハイマー型認知症患者のための音楽療法に取り組んでいる。
北陸先端科学技術大学院大学教授。人工知能の研究と身体技能の関連性に興味を持つ。
美学者として現代アートと高齢者のアート体験に深い理解を持つ。
アーティストとして多様な社会的テーマを扱い、コミュニティと協働しながら活動。
[司会]として、幅広いアートプロジェクトを統括している。
このトーク・セッションを通じて、高齢者との新たなコミュニケーションのカタチを見出す貴重な機会になることでしょう。