DigiKey、KiCadのスポンサーシップを継続
半導体・電子部品を手がけるDigiKeyが、オープンソースの電子設計オートメーション(EDA)ソフトウェア「KiCad」のスポンサーシップを継続することを発表しました。これにより、DigiKeyは電気エンジニアリングのコミュニティ向けに、さらに充実したオープンソースツールの提供を支援することになります。
KiCadは、プロフェッショナルや教育機関のエレクトロニクス設計者に、最高のクロスプラットフォームの設計アプリケーションを提供することを目指しています。このソフトウェアは、ユーザーが高額なライセンス料を支払うことなく、プリント基板(PCB)の設計を可能にする特徴を持っています。DigiKeyはこれまでに7年間にわたり、KiCadの成長を手助けしてきました。その活動内容には、資金調達やプロモーション、独自のドメイン名の取得などが含まれています。
DigiKeyのデジタル製品オーナーであるCody Walseth氏は、「世界中のエレクトロニクス設計者に不可欠なツールであるKiCadを今後も支援できることを嬉しく思います」とコメントしています。彼はまた、DigiKeyが手頃なオープンソースデザインツールが生み出すクリエイティビティとテクノロジーの進歩を信じていることを強調しました。
さらに、DigiKeyは募金マッチングキャンペーンを通じてKiCadコミュニティへのサポートを継続しており、集まった資金を元に新たな機能やユーザビリティの改善に取り組んでいます。
KiCadプロジェクトのリーダーであるWayne Stambaugh氏も、DigiKeyの長年のパートナーシップに感謝の意を表し、このサポートによってプロジェクトが成長してきたと語っています。
KiCadの使命は、エンジニアやイノベーターがエレクトロニクス設計の限界に挑戦する際に、高品質かつアクセスしやすい設計ツールを提供することです。DigiKeyは業界トップのディストリビュータとして、設計サイクルの短縮と技術的進歩に貢献しています。
KiCadへの寄付方法やDigiKeyのオープンソースに対する姿勢については、KiCad.orgまたはDigiKey.jpをご覧ください。
KiCadとは
KiCadは、エレクトロニクスのエンジニアやデザイナー向けに、PCB設計のための強力で使いやすいオープンソースEDAスイートを提供しています。熱心なユーザーコミュニティと業界のリーダーからのサポートを受け、KiCadはプロフェッショナルと趣味の両方で重要な役割を果たしています。詳細は www.kicad.org で確認できます。
DigiKeyについて
DigiKeyは、米国ミネソタ州シーフリバーフォールズに本社を置き、電子部品やオートメーション製品の商取引における世界的なリーダーとして評価されています。DigiKeyは、3,000社以上の品質ブランドから15,900,000点を超える部品を提供し、豊富な在庫と即時出荷が魅力です。また、エンジニアや顧客を支援するために、デジタルソリューションや効率的な作業ツールも用意しています。詳細は、以下のリンクをご覧ください。