ボルボ・カーズの新電動SUVに搭載されるソフトウェア定義オーディオの技術革新
ボルボ・カーズの新たな挑戦
ボルボ・カーズが新たに発表した電動SUV「EX60」では、次世代のオーディオ技術が采配されます。同社は、QNXとHaleyTekとの協業により、完全集中型のソフトウェア定義ディファインドオーディオ(SDA)アーキテクチャを実現しました。この取り組みは、ボルボの「スーパーセット・テックスタック」戦略を支えるものであり、オーディオ技術の新たな基準を設定することを目指しています。
新世代プラットフォーム「SPA3」
EX60は、ボルボ・カーズが最新のインフォテインメントプラットフォーム「SPA3」を初採用したモデルです。このプラットフォームでは、さまざまなオーディオブランドによるサウンドシステムの選択が可能となり、ユーザーは自分の好みに合わせたサウンドを体験できます。
かつての車両では、オーディオ処理はアンプ内の専用DSPが担っていましたが、SDAアーキテクチャでは、高性能なシステム・オン・チップ(SoC)がオーディオ機能を集約し、企業にとって多くのメリットをもたらします。
柔軟性と革新の基盤
これにより、自動車メーカーはオーディオ機能の柔軟な拡張が可能であり、新機能の迅速な展開や、ソフトウェアの継続的な革新も支援されることになります。ボルボ・カーズのSDV担当責任者、マーティン・クリステンソン氏は「このアーキテクチャにより、納車後も進化し続ける体験を提供できる」と述べています。
世界初の量産車への採用
EX60は、SDAアーキテクチャを採用した世界初の量産車となる予定です。これはボルボ・カーズのソフトウェア子会社HaleyTekとQNXの密接な協力によって実現されました。QNX SoundとオープンスタンダードのOASIS VirtIO Soundを利用することで、車載機能のさらなるソフトウェア化が進められています。
QNX Soundの特長
QNX Soundは、デジタルオーディオプラットフォームで、オーディオおよび音響ソフトウェアをハードウェアから切り離し、車載オーディオ機能を単一のシステムに統合します。これにより、自動車メーカーは開発過程の合理化が図れ、ハードウェア要件も削減でき、製品の市場投入までの時間短縮を実現します。
コスト削減の可能性
エンジニアリングリーダー企業であるMunro & Associatesによると、DSPを搭載したハードウェア主導のアプローチからSDAへ移行することで、車両1台あたり22〜98米ドルのコスト削減が期待されているとのことです。HaleyTekのリードアーキテクト、エリック・グスタフソン氏は、この集中型オーディオアーキテクチャが将来の機能強化を可能にし、業界全体に示唆を与えることになると強調しています。
今後の展望
SDVが複雑化する中、QNXは自動車メーカーが変化に対応し、イノベーションを進める手助けをし続けることが求められています。QNXの基盤ソフトウェアは、デジタルコックピットから先進運転支援システム(ADAS)まで、幅広いエンジニアリング設計を支えています。
このように、ボルボ・カーズが新たに提案するソフトウェア定義型オーディオは、単なるオーディオの進化に留まらず、今後の自動車業界全体に影響を与える可能性を秘めています。
詳細情報については、QNXの公式サイトまたは@QNX Newsでご確認ください。
会社情報
- 会社名
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BlackBerry Japan 株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂1-11-30
- 電話番号
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