Yap社、Antlerより出資
2023-05-10 13:00:02
医薬品流通管理DX推進のYap株式会社、Antler Japanよりプレシード出資を受ける
医薬品流通管理のDX化を推進するYap株式会社、Antler Japanからプレシード出資
医薬品流通管理BPOサービスを提供するYap株式会社が、グローバルベンチャーキャピタルAntler Japanからプレシード出資を受けたことが発表されました。これは、Antler Japanが運営する起業支援プログラム「Antler Cohort Program」の1期生として、初の投資事例となります。
Yap株式会社が提供する『Yap-BPO』は、製薬企業における流通管理業務のDX化を促進するサービスです。オピオイドや向精神薬など、厳格な流通管理が求められる医薬品において、手作業によるExcelやAccess管理を完全に排除。正確で迅速な情報提供を実現することで、医療機関や医療従事者(HCP)への情報伝達を効率化します。
このプラットフォームの導入により、不正流通や乱用のリスクを軽減しながら、管理コスト、人員、工数を大幅に削減することが期待できます。製薬企業は、業務効率化によるコストダウンという喫緊の課題に直面しており、Yap-BPOはまさにその解決策となる可能性を秘めています。
Antler Japanの出資背景
日本の医薬品市場は成長が鈍化しており、製薬企業はコスト削減の圧力にさらされています。Antler Japanは、日本の将来を担う企業の育成を支援しており、Yap株式会社の目指す「安価で正確、迅速、安全な医薬品供給」というビジョンに共感。今回の出資に至りました。Antler Japanは、Yap-BPOによる流通管理プラットフォームの開発加速と、業界のDX化における更なる貢献に期待を寄せています。
Yap株式会社 代表取締役 山本正也氏のコメント
山本氏は、自身の医薬品流通管理業務の経験からDXによるコスト削減の重要性を痛感し、Yap株式会社を設立。製薬企業における社内業務効率化の遅れと人材活用の硬直化という課題に対し、Yap-BPOを通じて人材の有効活用とコスト削減の迅速な実現を目指しています。
Antler株式会社 代表取締役 梅澤亮氏のコメント
梅澤氏は、ライフサイエンス業界において、創薬から販売までの全工程でITエンジニアリングの重要性が増している現状を指摘。製薬企業が独自でツールを開発するには人材確保が困難であることから、既存業務を包括するBPOサービスを提供するYap株式会社に大きな可能性を見出しています。Antler Japanは、Yap株式会社の更なる成長とライフサイエンス業界のDX化への貢献に期待を寄せています。
「Antler Cohort Program」について
「Antler Cohort Program」は、約10週間の起業支援プログラムです。創業メンバーのチーム形成から事業アイデアのブラッシュアップ、資金調達までを包括的に支援します。日本版独自支援として、弁護士や社労士などの各種士業からのコンサルティングも提供。プログラム修了後、投資委員会による選考を通過した企業には、Antlerが創業資金を提供し、継続的な支援を行います。
Yap株式会社の概要
商号:Yap株式会社
設立日:2023年3月20日
所在地:東京都品川区東品川1-3-15 The ParkRex TENNOZ The DOCK 2F
代表取締役:山本正也氏
URL:https://www.yap.co.jp/
Antler株式会社の概要
商号:Antler株式会社
設立日:2022年6月22日
所在地:東京都港区虎ノ門1丁目10番5号
代表取締役:梅澤亮氏
URL:https://www.antler.co/location/japan
今回の出資は、日本のヘルスケア業界におけるDX化を加速させる上で重要な一歩となるでしょう。Yap株式会社の今後の成長に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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Antler株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1
- 電話番号
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