ダスキン法人営業本部が提案業務のDXを進めた成功事例
最近、株式会社ダスキン法人営業本部(東京都新宿区)が、業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、提案資料作成時間を大幅に短縮することに成功した。従来は約3時間かかっていた提案資料の作成が、新たに導入した「SmartSlide」を活用することで、最短5分で作成可能になった。この取り組みによって、営業業務の効率化が進むと共に、質の高い提案が行えるようになった。
導入の背景
ダスキン法人営業本部では、提案資料が営業担当者ごとに独自に管理されている状況が続いていた。その結果、どの資料が最新で、どの提案が効果的かが不透明な状態となってしまっていた。このような「属人化」と「見えない営業ナレッジ」の課題に直面していたため、業務の効率化が必要だった。
また、資料作成に関するスキルもばらつきがあったため、特定の営業担当者に頼らない体制を整えることが求められていた。これらの課題を解決するために、ダスキンはSmartSlideの導入を決定した。
解決策
SmartSlideは、提案資料の作成から管理までを一元化できるツールである。ダスキンでは、営業部内に保管されていた過去の資料を集約し、業種別やソリューション別にテンプレートを再構成した。この取り組みにより、誰でも短時間で高品質な提案書を作成できる土台を整えたことが、業務効率化の大きなポイントと言える。
さらに、Salesforceとの連携を視野に入れ、営業履歴と提案資料利用の相関関係を可視化することで、蓄積したナレッジの再利用を促進している。
導入後の効果
SmartSlideの導入により、営業担当者は提案書作成にかける時間を大幅に削減することが可能になった。これまで3時間かかっていた作成時間が、わずか5分に短縮され、営業活動の効率化が実現した。営業担当者は、提案準備にかかる時間を減らしつつ、より質の高い商談を行うことができるようになった。また、ナレッジの共有が進むことにより、組織全体の提案力も向上した。
今後の展望
ダスキンは今後、Salesforceの商談データや営業履歴を利用して、AIによる提案資料の自動生成機能の拡張を期待している。これにより、提案準備のさらなる生産性向上を図り、「資料を作らなくても営業できる未来」を目指す方針だ。この場合、大変重要な要素となるのは、Salesforceとの連携によって、契約に至るまでのプロセスも円滑に進むことである。
まとめ
ダスキン法人営業本部の取り組みは、提案業務のDXの成功事例として、大きな注目を集めている。SmartSlideの導入により、業務効率化に成功しただけでなく、営業チーム全体のスキル向上や提案力強化にもつながった。今後のAI技術の進化により、より一層の効率向上が期待されており、業界全体のDX化の先駆けとなることを期待したい。