身近なヒーロー、微生物クッキーkurimaroと共に環境問題を考える

新型コロナウイルス感染症の影響で、人々は肉眼では捉えることのできないミクロの世界に目を向ける機会が増えました。この状況下で、微生物への理解と関心を深めることが求められています。微生物と聞くと、悪影響を引き起こす存在と連想されがちですが、私たちの生活や地球の環境にとって、その存在は非常に重要です。人の体内での役割や、環境の保全に貢献する力を持つ微生物が多数存在すると言われていますが、まだその全貌は解明されていません。これからの持続可能な社会を構築するには、未知の微生物を探求し、その利用方法を研究することが益々重要になっています。

そんな折、クッキーのブランドkurimaroは、微生物研究者と手を組み、環境問題に焦点を当てた新たな取り組みを始めました。これまでにも、kurimaroはさまざまな生きものをテーマにした商品を展開してきましたが、今回は特に「微生物はヒーローだ」という視点で共同開発を行いました。金沢大学の本多了准教授とともに、社会に役立つ微生物の存在を広く知ってもらい、環境やエネルギーの問題について考えるきっかけを提供することを目指しています。

新たに登場した微生物ヒーローシリーズでは、特定の微生物がさまざまな役割を果たしていることに注目しています。たとえば、「水をきれいにする部隊」にはアナモックスやツリガネムシが含まれ、河川や湖の水質改善に貢献しています。一方で、「ごみや汚れた水からエネルギーを作る部隊」には、ロドシュードモナスやメタノサルキナといった微生物が活躍し、有用なエネルギー源を生み出しています。こうした微生物の世界を知ることは、環境問題への理解を深めるための第一歩と言えるでしょう。

今後、kurimaroはさらに微生物に関連した商品展開を拡大していく予定です。具体的には、人間の体内での調整役を担う微生物に焦点を当てたり、専門家の本多了准教授とのトークイベントも開催予定です。これを通じて、微生物の持つ多様性や可能性について広く伝え、より多くの人々がその重要性を考えるきっかけを提供することを目指しています。

本多准教授は、「地球上には多様な微生物がいます。これらは我々にはない力を持ち、変革をもたらす可能性を秘めています。この微生物を通じて、どのように社会を良くするのかを考えてもらえれば嬉しいです」と語ります。

微生物クッキーは、8月17日から11月10日までの期間に販売されます。価格は432円（税込）からで、愛知県や金沢市を中心に公式サイト及び店舗での購入が可能です。kurimaroは、これからも生き物を愛する心に寄り添い、新たな視点で社会的な課題に取り組んでいくことでしょう。詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。