IDPパワーランチ開催レポート
2026年1月15日にアイデンティティー・パートナーズ株式会社が主催するオンライン勉強会「IDPパワーランチ」の初回が開催されました。このセミナーは、日本企業の活性化を目指して、各分野の専門家の生の知見を気軽に学ぶ場として設立されました。今回のテーマは「ライフワークバランスを捨てる日本 ~メンタルタフネスを考える~」で、特別ゲストは元サッカー日本代表選手で「オシムチルドレン」の一人、羽生直剛氏です。
セミナーの内容
セッションの幕開けに、羽生氏は「ワークライフバランス」という言葉の意味を問いかけ、仕事とプライベートを分けることが本当に重要なのかどうかを議論しました。彼は、自分の価値観と組織の価値観が一致することの重要性を強調し、単に時間を管理するのではなく、仕事を通じて自分らしさを体現することが大切だと述べました。
羽生氏の現役時代の時間の使い方を例に挙げ、試合に全力を尽くした後は「もう一切考えない」と明確に心のオンオフを切り替えていたことが語られました。これは、時間を区切ることではなく、目的に応じてエネルギーを管理することを示しています。この議論から導き出されたのは、フォーマルなバランスよりも、自分自身の価値観に基づく働き方の模索が重要であるということです。
価値のある働き方とは
次に羽生氏は、「働くためのメンタルタフネス」に関しても言及しました。彼は、自分がいかにパフォーマンスに基づいて評価され、努力が必ずしも結果につながらないことがあるかを整理しました。「僕がどれだけ練習したかをアピールしても、最終的にはパフォーマンスがすべてです」と述べ、組織が何を重視するのかを明確にする必要性を訴えました。たとえ個人が努力しても、組織の評価基準が曖昧であれば、継続的な成長は見込めません。
自己理解とメンタルタフネス
羽生氏がオシム監督との出会いを振り返り、自身のキャリアに与えた影響について語りました。自身が小柄なせいでサッカー選手になれないと周囲に言われた彼に対し、オシム監督は「お前には才能がある。磨けば重要な選手になれる」と言ったそうです。この言葉が彼にとって自信を取り戻すきっかけになったのです。彼は「まず自身の強みを理解し、それを意図的に磨こうとすることが大切だ」と学びました。
また、彼は自己理解の重要性を強調しました。自分が考えすぎる傾向があることを理解し、その上で「自分を許してあげる」ことがメンタルタフネスに繋がると述べました。これはいわゆる弱さを認めることではなく、自己認識に基づいた戦略的選択であると説明しています。
リーダーの影響
羽生氏は組織のリーダーシップの重要性についても触れました。「リーダーが変わっただけでチームが劇的に変わる」と、自らの経験から得た教訓を共有。信頼できるリーダーシップが組織全体に良い影響をもたらすことを、羽生氏は強く認識しています。
今後の開催予定
IDPパワーランチの次回は、2026年2月25日に日本レスリング界のエース、清岡幸大郎氏をゲストに迎え、テーマは「プレッシャーへの向き合い方」です。これからも毎回異なるテーマで、日本企業が成長を促進するためのきっかけを提供する予定です。
ぜひ皆さんも次回のセミナーをお見逃しなく!