スタンレー電気新棟
2025-11-10 10:46:55

新たな光技術の創出を目指すスタンレー電気の技術研究所新棟が竣工

スタンレー電気、新技術研究所新棟が完成



2023年、スタンレー電気株式会社は、神奈川県横浜市に位置する技術研究所の新棟を竣工しました。本記事では、新棟の建設背景や目的、そして今後の研究開発テーマについて詳しく紹介します。

新棟竣工の背景と目的



スタンレー電気の新棟建設は、同社の第Ⅷ期中期経営計画に沿った戦略的投資の一環です。この計画は、「光の独自技術で新市場開拓」を目指しており、未来社会に向けた技術革新と新たな価値の創出を目的としています。新棟は2026年2月から稼働予定であり、研究開発体制をさらに強化するための重要な拠点となります。

1. ナノテクノロジーを活用した次世代技術の創出



最近、自動車やライフサイエンス分野で求められる高度な技術には、ナノテクノロジーが重要な役割を果たしています。特に、自動車業界では安全性向上のための精密な光制御技術が求められています。また、生活やヘルスケア領域でも、ウイルスや細胞のような極小の対象へのテクノロジー的アプローチが重要視されており、これに対応するために新しい先端設備が導入される予定です。当社では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用して、今までにない高精度と機能を持つ光デバイスの開発を加速する計画です。

2. 研究開発機能の集約と知識の融合



これまでは複数の拠点に分散していた研究開発機能を新棟に集約し、効率化を図ります。ワンフロアでの実験室の設営や、オフィス環境の整備により、クリエイティブな発想を促進します。また、企業や大学、スタートアップとの共創を促進し、オープンイノベーションを推進することで、社会課題の解決や新しい価値の創出を目指します。

主な研究開発テーマ



新棟においては、以下のような研究開発テーマが掲げられています:

  • - 次世代光源の創出(PCSEL、VCSELの開発と進化)
  • - モビリティにおける安全性に寄与する技術(悪天候や死角を克服)
  • - 深紫外除菌技術を用いた水や空気の無害化
  • - 高齢化や人口減少に対応した光ソリューション
  • - カーボンネガティブやサーキュラーエコノミーに関連した技術の開発

新棟の概要



新棟の具体的な概要は以下の通りです。

  • - 所在地: 神奈川県横浜市青葉区荏田西1-3-1
  • - 総工費: 約60億円
  • - 着工: 2024年3月
  • - 竣工: 2025年11月
  • - 稼働開始: 2026年2月予定
  • - 敷地面積: 6,817㎡
  • - 建築面積: 2,631㎡
  • - 延床面積: 8,529㎡
  • - 建物構造: RC造 地上5階建て、高さ約20m
  • - 環境配慮設計: 太陽光発電システム、高効率の空調、断熱構造などを導入し、年間400トンのCO₂削減を目指します。

まとめ



スタンレー電気が手掛ける技術研究所の新棟は、未来の技術革新を支える重要な拠点として期待されます。ナノテクノロジーを中心に、社会的な課題解決に向けた新しい価値の創出に取り組むことで、業界のリーダーとしての地位をさらに強固にすることができるでしょう。


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会社情報

会社名
スタンレー電気株式会社
住所
東京都目黒区中目黒2-9-13
電話番号

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