Memsourceの買収
2021-01-18 16:00:02
Memsource社がPhrase社を買収し翻訳管理市場を拡大
Memsource社がPhrase社を買収
プラハに本社を置くMemsource社が、ドイツのハンブルクにあるPhrase社を買収しました。この統合により、両社は業界をリードする翻訳管理システムの提供を目指します。MemsourceはAIを駆使した翻訳テクノロジーを提供し、グローバル企業と翻訳会社に向けて多言語コンテンツのローカライゼーションを自動化しています。この技術はUberやZendesk、Supercellなどの名だたる企業に利用されています。
一方、Phrase社は、クラウドベースのソフトウェア・ローカライゼーションプラットフォームを提供し、あらゆる規模の企業にスマートな翻訳自動化を可能にしています。自動車業界から金融業界まで多様な業界において、顧客ベースを拡大してきたPhraseは、最近ではルフトハンザシステムやピザハット・デジタルベンチャーズとも取引を行っています。
この統合によって、Memsourceは顧客ベース及び製品ポートフォリオを大規模に拡充し、ドイツ市場への進出も図ることが可能になります。新たに生まれるグループは、翻訳管理システムにおいて、コスト削減や翻訳品質の向上を目指し、効率的な自動化ソリューションをグローバルに展開していく計画です。
MemsourceのCEO、David Canek氏は、「この統合により、私たちはTMS(Translation Management System)とソフトウェア・ローカライゼーションの両面で革新的なソリューションを提供できるようになる」と述べています。また、Phrase社の創設者Wolfram Grätz氏も「このパートナーシップは次のステージへの移行に欠かせないものであり、業界全体の進化に寄与する」と語っています。
さらに、カーライルグループは、この買収を通じて、Memsourceの成長戦略を推進し、新規市場へのアクセスを視野に入れています。彼らは高度に補完的な製品群を活かし、国際市場における強力なソフトウェアローカライゼーションを実現するための基盤を整えています。
Memsource社とPhrase社の今後の展望
MemsourceとPhraseの統合によって、両社はそれぞれの強みを最大限に活用し、新たな翻訳自動化ツールを開発するとされています。この道筋には、さらなる技術革新が期待され、多国籍企業に対する提供価値が一層高まるでしょう。
2021年1月18日のプレスリリースで発表されたこのニュースは、翻訳業界における大きな変革の一環と位置づけられています。今後の動向に注目が集まっており、両社の新たな取り組みから多くの期待が寄せられています。
Memsource社とPhrase社について
Memsource社は、565以上の言語と30以上の機械翻訳エンジンをサポートし、グローバル企業の翻訳業務を効率化する技術を提供しています。Phrase社は、クラウドベースのソフトウェア・ローカライゼーションプラットフォームを通じて、多言語デジタル製品の開発を推進し、60か国以上に1,000を超える企業とパートナーシップを築いてきました。
この購入と統合がもたらす新たなビジョンに期待して、翻訳管理の未来がどのように進化するのか、今後ますます目が離せません。
会社情報
- 会社名
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Memsource a.s.
- 住所
- 東京都豊島区南池袋2丁目49-7池袋パークビル 1 階
- 電話番号
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