冬季の観光シーズンが本格化する中、北海道のニセコエリアでは新たに『ニセコモデル』が実施されることが発表されました。この取り組みは昨年度よりも大幅に規模を拡大し、札幌、青森、東京からのタクシー事業者が参加。復帰中の訪日外国人観光客の急増を見越し、合計12社、20台のタクシーが集結して、45名の運転手が年末から春先にかけて稼働に入ります。
『ニセコモデル』は、他営業圏のタクシー事業者からの支援を受けて、特別に設定した営業地域内での旅客運送を可能にする仕組みです。これにより、ニセコエリア内でタクシーアプリ『GO』を利用するお客様に対して、迅速かつ効果的な交通サービスの提供を目指します。昨年度の好評を受けて、今年度は稼働するタクシーの数を増やし、全体としての供給力を強化する方針です。
昨年の冬シーズン、このモデルの導入により、約2万件以上の乗車があり、高いリピート率を記録しました。それを受けて、今年は札幌や東京だけでなく、青森市のタクシー事業者が新たに参画。また、地元のニセコ町や倶知安町の運転手とも連携し、合計16社からの運転手が協力することとなりました。
特に年末年始や旧正月の期間は観光客の増加が見込まれ、交通の混雑や渋滞が予想されます。そのため、地元のタクシー事業者は、宿泊施設が不足している中でも、適切に運転手のシフト調整や待機場所の工夫を行い、乗客が快適に移動できるよう体制を整えています。
この『ニセコモデル』の実施は、運輸局との連携で全体的な運営スキームが構築され、倶知安町やニセコ町、観光協会、商工会議所など、地域の関係者が協力して取り組んでいます。
具体的には、タクシーアプリ『GO』を利用した注文が可能で、日本語と英語に対応。運賃には地域交通振興料が加算され、住民の方はマイナンバーカードを提示するとこの料金が免除される制度も導入されています。運行期間は2024年12月16日から2025年3月15日まで予定されています。
このように、『ニセコモデル』は地域の交通状況を改善し、観光業の振興を図る重要な試みです。ニセコエリアに訪れた際には、ぜひこの新しいタクシーサービスを利用して、快適な移動を楽しんでいただきたいです。