マウザーがNXPの12Vモータ制御ソリューションを展開開始

マウザーエレクトロニクスがNXPのS32M2を取り扱い開始

マウザー・エレクトロニクスは、オランダに本社を持つNXP Semiconductorsの12Vモータ制御向けS32M2統合ソリューションの販売を開始しました。この新しい製品は、自動車の多岐にわたる機能を最適化し、効率向上に寄与します。

S32M2は、高度な技術を搭載しており、ポンプやファン、サンルーフなどの自動車機能を最適化するために設計されたソフトウェア定義型車両エッジノード向けのモータ制御ソリューションです。これにより、自動車メーカーは快適な車内環境を提供できるようになります。

この製品は、NXPのS32 Automotive Platformとの互換性を持ち、シームレスなファームウェアの無線アップデートが可能です。これにより、ソフトウェアの再利用や柔軟性が向上し、市場投入までの時間短縮にも貢献します。

主な特長には、高度なデータ分析機能、インバーターおよびモータ診断機能、車室内のノイズを低減するアルゴリズムが含まれています。また、S32M2は電圧レギュレータやPWM、ADC、タイマ、不揮発性メモリを統合しており、部品数の削減と基板スペースの効率的な使用を実現します。64ピンのLQFP-EPパッケージで提供され、ISO 26262のASIL Bに準拠した機能安全基準をクリアしています。

この取り組みにより、小型化および軽量化されたBLDC（ブラシレスDCモータ）やPMSM（永久磁石同期モータ）の使用が進み、電気自動車のエネルギー効率の向上や走行可能距離の延長が期待されます。

さらに、マウザーではNXPのS32M2 PMSM/BLDCモータ制御評価ボードも取り扱っています。この評価ボードには、32ビットArm® Cortex®-M4 S32K1マイクロコントローラが搭載されており、高度な機能を持つアナログ部品も含まれています。自動車に特化した技術ライブラリやソフトウェアパッケージを利用することで、開発者はモータ制御の仮想環境を整えやすくなります。

NXPの12Vモータ制御向けS32M2統合ソリューションの詳細や、評価ボードに関する情報は、マウザーのウェブサイトから確認できます。マウザーは、最新の半導体製品や電子部品を迅速にお届けし、エンジニアの設計および開発を支えています。