幅広いニーズに対応する加湿空調機「LDU」
ダイナエアー株式会社(東京都千代田区)、社長の宮内彦夫が率いる同社は、最新の液式加湿空調機「LDU(リキッドデシカントユニット)」を2024年7月に市場に投入しました。これは、エネルギー効率を大幅に向上させた製品として期待されています。
液式加湿空調機は、特に工場などの産業分野での省エネルギー化に貢献することから、注目を浴びています。新たに開発された「LDU」は、温度と湿度を自在に操ることができるため、様々なニーズに応じた空調条件(風量や能力など)にフレキシブルに対応可能です。
1. 高効率な外気処理
本製品の特長は、外気処理の効率性です。特に、エネルギー消費が大きい外気の処理を行う際、ダイナエアーの技術によって高い効率を実現します。これにより、最低限のエネルギーで求める温湿度を作り出すことが可能になります。
2. 小型化の実現
「LDU」は、従来の製品と比較して約30%の小型化を実現しました。この設計により、空調設備の省スペース化に大きく寄与します。小型でも大風量を処理できるため、幅広い対応が可能になるのです。
3. 省エネ効果の追求
さらに、未利用の低い温度の排水温や高効率なヒートポンプからの熱源を積極的に活用することで、優れた性能を発揮します。この点において、製品の導入は大幅なコスト削減にもつながるでしょう。
4. 省エネ補助金の活用
新型「LDU」は、経済産業省の省エネルギー投資促進事業による補助対象設備としても認定されており、導入時に最大3億円の補助を受けることが可能です。この制度の活用により、製品導入の負担を軽減し、多くの企業が導入を検討する可能性が高まります。
5. さまざまな空調条件に対応
「LDU」には、以下のような仕様があります。処理風量は10000㎥/h、サイズはH:1,573mm×L:1,800mm×D:1,250mm、ポンプ消費電力は0.33kW、加湿量は102.9kg/hと、強力な性能を誇ります。
6. クリーンな空気の供給
液体調湿剤として使用される塩化リチウム水溶液は、クリーンな空気を提供します。ウイルスやカビの繁殖を防ぎ、空気中の塵埃を濾過する機能も持っています。また、液体調湿剤は気化しにくい特性があり、無駄を省きます。
結論
今後、ダイナエアーは「LDU」を通じて、空調の省スペースや省エネルギー、湿度制御の高精度化を図り、持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。「LDU」は、未来の空調技術の新たな可能性を示す製品として、多くの注目を集めています。エネルギー効率の高い空調システムが求められる中で、液式加湿空調機の役割はますます重要になっていくでしょう。