物流DXプラットフォーム「トラボックス」、会員数2万社突破！業界課題解決への取り組みも加速

物流DXプラットフォーム「トラボックス」、会員数2万社突破！

東京都渋谷区に本社を置くトラボックス株式会社は、同社が運営する求荷求車プラットフォーム「トラボックス」の累計会員数が2023年3月末時点で2万社を突破したと発表しました。

1999年のサービス開始以来、荷物を運んでほしい企業と空きトラックを持つ運送会社をオンラインで繋ぐ「トラボックス」は、長距離輸送だけでなく、近年は地場案件も増加。企業間物流に特化し、国内最大級のプラットフォームとして成長を続けています。

2022年には、荷物情報登録件数が230万件を超えるなど、その利用規模は拡大の一途を辿っています。全国各地の運送会社に利用され、会員数は2万社を突破。さらに、運送会社同士の交流を深めるための「トラボックス交流会」も全国で開催しており、業界全体の活性化にも貢献しています。

2024年問題と業界の課題

物流業界を取り巻く状況は厳しさを増しています。2024年4月からは働き方改革関連法の施行により、トラックドライバーの年間時間外労働時間が960時間に制限されることになり、「2024年問題」と呼ばれ、業界全体に大きな影響を与えると懸念されています。

時間外労働時間の制限は、運送会社の売上減少やドライバーの収入減、離職といった問題を引き起こす可能性があり、その対策が急務となっています。さらに、新型コロナウイルス感染症やウクライナ情勢による原油高騰も追い打ちをかけ、物流業界の倒産件数増加など、厳しい状況が続いています。

トラボックスの取り組み

トラボックスは、これらの課題解決に向けて積極的に取り組んでいます。2023年4月には、運送会社の業務負担軽減と入金遅延、貸し倒れリスクの軽減を目的とした「おまかせ請求」サービスを開始。さらに、プラットフォーム上での取引における未回収リスクをゼロにする「運賃全額保証サービス」も提供開始しました。

これらのサービス拡充により、運送会社はより安心して業務に集中でき、安定した経営基盤を築くことが期待できます。マッチングサービスにとどまらず、多角的な支援体制を構築することで、業界全体の活性化に貢献しようとしています。