岡山大学病院が推進する災害対策
国立大学法人岡山大学に所属する岡山大学病院が、三重大学病院と連携して災害対策に関するセミナーを開催しました。この取り組みは、2025年7月25日に行われ、WEB形式で実施されました。両院の薬剤部が参加し、災害対応の課題について意見を交わしました。
災害対策セミナーの目的
セミナーでは、安否確認、アクションカードの運用、備蓄医薬品の管理方法に関する具体的な取り組みが紹介されました。情報の共有により、参加者は有意義な時間を過ごし、実際の災害時の対応策を検討する機会となりました。
防災訓練の実施
さらに、2025年9月19日には、南海トラフ地震を想定した院内防災訓練が行われました。各部署からの被害確認と、それに基づく災害対策本部への報告が行われ、薬剤部からは小野澤壮平薬剤師がコントローラー、岩田直大主任がプレイヤーとして参加しました。
訓練を通じた学び
小野澤薬剤師は、参加者からの情報を正確にまとめ、本部へ報告する際の課題と、情報伝達の迅速さが求められる状況を実感しました。自部署の防災準備における不足点を確認することができたことは、大きな収穫だったと語っています。
岩田主任も、各部署の状況把握や迅速な情報共有の難しさを痛感し、災害時の業務の重要性を再認識しました。薬剤部内での安否報告訓練も実施し、全員の意識を高めることができたとのことです。
こうした取り組みを通じて、岡山大学病院は地域における中核的な医療機関として、災害に備えた体制を構築する必要性をさらに強く意識しています。
岡山大学病院の今後の展望
岡山大学病院は、この訓練を継続し、災害時の混乱を最小限に抑えるために努めるとともに、地域の医療機関や関係者連携を強化していく方針です。地域社会の安全確保に寄与し、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組みも進めていくことを期待しています。
この訓練やセミナーは、岡山大学病院の防災体制の強化に向けた一環であり、今後も地域中核・特色のある研究大学としての側面を発揮しつつ、地域医療の向上を図っていくことでしょう。