ゼオン、培養プレート新製品
2024-06-24 22:32:02

日本ゼオン、細胞培養用マイクロプレートの新製品を市場投入 - 創薬開発の加速化に貢献

日本ゼオン、細胞培養用マイクロプレートの新製品を市場投入 - 創薬開発の加速化に貢献



日本ゼオン株式会社は、独自素材であるシクロオレフィンポリマー(COP)と独自コート剤を用いた細胞培養用マイクロプレートの新製品を開発しました。同社が2022年に買収した米国・Aurora Microplates社ブランドの新たなラインナップとして、2024年7月より市場投入されます。

COPは、「低自家蛍光」「高光線透過率」「生体分子低吸着」「低不純物」といった特性を持つことから、バイオ医薬品容器、分析用デバイスやマイクロプレートなどの生化学分析用途材料として既に幅広く採用されています。今回新たに開発した細胞培養用マイクロプレートは、従来品と比較して、保存条件も含め取り扱いが非常に簡便であり、品質が安定しているという特長があります。

新製品の特長



今回の新製品「細胞培養用オリジナルコーティングプレート」は、以下の3つの特長を備えています。

1. 品質安定性: ロット間バラつきが少なく、独自開発したコート剤による均一な表面状態を維持します。
2. 優れた保存性: 常温保存で最大1年保存可能です。
3. 高い利便性: 開封後すぐに使用可能で、煩雑なコーティングの手間を削減できます。

創薬開発への貢献



日本ゼオンは、2030年を目指した中期経営計画STAGE30における「新事業探索」の重点分野の1つに医療・ライフサイエンスを掲げており、Aurora Microplates社との連携をはじめ、COPの医療・ライフサイエンス用途拡大を図っています。

今回の新製品投入は、COPの持つ高い特性を十分に発揮することに留まらず、他にない新たな機能を付与することで、創薬開発スピードの加速に貢献することを狙いとしています。

展示会情報



新製品は、来る6月26日~28日に東京ビッグサイトで開催されるインターフェックスWeek東京内の「ファーマラボ EXPO東京 医薬品研究・開発展」にて初めてご紹介いたします。

展示会概要

第6回ファーマラボ・EXPO東京
会期: 2024年 6月26日(水)~28 日(金)
場所: 東京ビッグサイト 東7ホール(小間番号: 52-12)

FUTURE LABS LIVE
会期: 2024年 6月26日(水)~27 日(木)
場所: Congress Center Basel Hall 4.1(Booth 76)

Aurora Microplates社のマイクロウェルプレートについて



Aurora Microplates社のマイクロウェルプレートは、COP製の高性能・高精度なマイクロウェルプレートです。従来品と比較し、透明性、耐熱性、低自家蛍光性、平坦性、耐薬品性など優れた特長を備えています。

持続可能な社会への貢献



日本ゼオンは、今後も独創的な技術・製品・サービスの提供を通じ、「持続可能な地球」と「安心で快適な人々の暮らし」に貢献してまいります。

日本ゼオンの細胞培養用マイクロプレート新製品 - 創薬開発の未来を拓く革新



日本ゼオンが開発した細胞培養用マイクロプレートの新製品は、同社の独自素材であるシクロオレフィンポリマー(COP)と独自コート剤の相乗効果によって、従来品を凌駕する性能を実現しています。特に、品質安定性と利便性の向上は、創薬開発において大きなメリットをもたらすでしょう。

ロット間バラつきが少なく、均一な表面状態を維持できる点は、実験結果の信頼性を高め、再現性を向上させることに繋がるでしょう。また、常温保存で最大1年間保存可能という点は、研究者の貴重な時間と労力を大幅に削減し、研究の効率化に貢献するでしょう。さらに、開封後すぐに使用できるという利便性は、研究者のワークフローを円滑にし、研究活動のスピードアップに役立つと考えられます。

日本ゼオンは、医療・ライフサイエンス分野における事業拡大を積極的に進めており、今回の新製品は、その取り組みの象徴的な成果と言えるでしょう。同社は、今後も独自の技術力と革新的な製品開発を通じて、医療分野の発展に貢献していくことが期待されます。

一方で、今回の新製品は、研究機関や製薬企業にとって大きな期待と共に、新たな課題も提示しています。例えば、高性能な製品であるがゆえに、価格面や入手可能性といった課題も考えられます。日本ゼオンは、これらの課題を克服し、より多くの研究者に新製品を届けるための戦略を検討していく必要があるでしょう。

新製品は、創薬開発の加速化に貢献するだけでなく、医療分野における新たなイノベーションの創出にも繋がる可能性を秘めています。今後、日本ゼオンがどのような取り組みで、この革新的な製品を社会に普及させていくのか、注目していきたいです。

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