公民連携プラットフォーム「KYOTO CITY OPEN LABO」について
公民連携プラットフォーム「KYOTO CITY OPEN LABO」は、京都市が民間企業と協力しながら市民サービスの向上や新たな市場創出を目指す取り組みです。このプログラムのテーマ型プログラムに採択されたのが、長谷工コーポレーションと特定非営利活動法人 京都発・竹・流域環境ネットです。これにより、京都市の豊富な竹林を活用し、地域課題に取り組む重要な一歩が踏み出されました。
京都市の竹林問題とその解決策
京都市内には約660ヘクタールの竹林があり、それに伴うたけのこ農家の減少や竹材需要の低下から多くの竹林が適正に管理されていません。この無管理状態は景観の悪化を招き、地域への影響も大きいと言えます。このような課題を解決するために、長谷工コーポレーションは京都発・竹・流域環境ネットとの連携を決定しました。
竹チップを活用した技術の概要
同志社大学の佐藤研一教授との共同開発により生まれた「竹チップを使った建設汚泥の固化処理技術」は、特許出願済みの特別な技術です。この技術は、伐採された竹をチップ化し、福岡大学の技術と組み合わせて新しい再生利用の形を生み出しています。
具体的な工程としては、まず建設現場で発生した汚泥に竹チップを添加し、撹拌・固化を行います。これにより、建設現場での汚泥を有効活用し、環境負荷を低減することが可能となりました。この技術は、すでに複数の建設現場でも実用化されており、CO2排出量の削減にも寄与しています。
持続可能な未来に向けて
長谷工コーポレーションは、2021年12月に制定した気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」に基づき、脱炭素化を進めています。また、企業理念「都市と人間の最適な生活環境を創造し、社会に貢献する」のもと、地域特有の課題に真摯に取り組み、持続可能な社会の実現に向けてさらなる活動を展開する予定です。
竹チップを用いた建設汚泥の固化処理フロー
竹チップを用いた建設汚泥処理は以下のフローで行われています。
1.
位置打ちコンクリート杭の掘削工事により建設汚泥が発生。
2.
発生した建設汚泥に竹チップを添加し、丁寧に撹拌。
3.
固化状況を確認し、必要に応じて手直しを実施。
4.
処理した汚泥を運搬車両に積み込み、中間処理場へ運搬。
5.
中間処理場で再度固化処理を行い、最終的に再生土として盛土材などに再利用される。
このプロセスにより、竹を効果的に利用しながら、環境への負荷を大きく削減することが目指されています。未来的には、竹の持つ資源価値を活かした新たなビジネスモデルも期待されています。今後も長谷工コーポレーションは、地域社会と共に成長し、持続可能な未来に貢献していくでしょう。