ジェイテクトが開設したオープンイノベーション拠点「STATION Ai」
株式会社ジェイテクトが、愛知県名古屋市昭和区に位置する「STATION Ai」に、12月1日付で入居することとなりました。この拠点は、日本最大級のオープンイノベーション施設であり、ソフトバンク株式会社の子会社であるSTATION Ai株式会社が運営しています。ジェイテクトは、「モノづくりとモノづくり設備でモビリティ社会の未来を創るソリューションプロバイダー」を目指し、新しい技術とアイディアを融合させることを狙っています。
ジェイテクトのビジョン
ジェイテクトは「JTEKT Group 2030 Vision」を掲げ、製品と製造設備に関する技術や知見を集約したテクノロジープラットフォーム(通称「テクプラ」)を活用しています。このプラットフォームを通じて、社内や社会の課題解決策を提案するためのソリューション共創センター(通称「ソリセン」)の開設を進めています。これにより、より多くの人と技術が協力し、新しいソリューションを生み出すことが期待されています。
STATION Aiの目的と機能
「STATION Ai」は、スタートアップ企業の創出・育成を促進し、オープンイノベーションを支援するための拠点です。2024年10月に名古屋市鶴舞公園南側に開業予定で、多様な企業と連携し、新たなビジネスやサービスの創出を目指しています。ジェイテクトもこの施設を通じて、スタートアップをはじめとした外部企業との連携を一層強化し、自社の技術を活かした新たなソリューションを開発していく方針です。
これまでの取り組み
ジェイテクトは、イノベーションを推進するための研究施設を2019年に刈谷市に新設し、同年に銀座にもオープンイノベーションの拠点を開設しました。また、徳島大学とのリレーションや、スタートアップ企業との連携強化のためにPlug and Playとパートナー契約を結ぶなど、様々な取り組みを行ってきました。さらに、2020年8月には羽田空港地域で自動運転の実証実験を実施し、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム第2期に参加しました。
SDGsへの貢献
ジェイテクトは、これらの取り組みを通じて持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指しています。特に目標のひとつである「高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くこと」で、多様化や技術向上、イノベーションを促進し、高いレベルの経済生産性を達成することを目指しています。今後も、社会課題を解決するための新しい技術の開発が期待されます。
ジェイテクトがSTATION Aiに参画することで、さらなる技術革新とビジネスの発展が期待されています。新しいソリューションが社会にどのように貢献していくのか、今後の動向から目が離せません。