スウェーデンハウスが新たなDX基盤を導入
株式会社スウェーデンハウス(本社:東京都世田谷区)は、注文住宅のお客様に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを強化しています。その中心となるのが、コムテックス株式会社(富山県高岡市)が提供する施工管理アプリ『Kizuku(キズク)』と、住宅仕様確定クラウドサービス『egaku(エガク)』の連携運用です。これにより、現場業務と施主対応業務の情報を一元管理し、生産性の向上や業務品質の均一化、顧客満足度の向上が期待されています。
DX基盤の構築とその効果
スウェーデンハウスは、2020年から施工管理アプリ『Kizuku』を導入し、工程管理や実績報告、図面の共有といった業務をデジタル化しました。その結果、連絡手段や報告フォーマットの標準化、他社ツールからの情報集約による混乱の防止が実現しました。さらに、2025年8月1日からは安全管理機能も導入予定で、法令遵守や安全性の向上が期待されています。
施主とのコミュニケーション強化のためには、コムテックスが提供する『egaku』が新たに加わります。このツールは、施主がスマートフォンやタブレットを使い、設備や内装の仕様を視覚的に確認・選定できる仕組みです。これにより、意志決定が迅速になり、打ち合わせの回数も削減され、施主の満足度が向上することが見込まれています。
それぞれのツールがもたらす具体的な効果
『Kizuku』の導入により、現場業務の一元化が進み、連絡や報告の手間を軽減しました。様々な担当者からの報告が一本化されることで、情報の整合性も確保されます。さらに、基幹システムとの連携によって物件情報や担当者情報の自動同期が可能となり、運営が一層スムーズになっています。
一方、『egaku』は施主が自ら社内の選択肢を視覚的に確認できるため、意思疎通が強化されます。このツールにはチェックリスト機能も搭載されており、確認漏れや認識の齟齬を防ぎ、業務ミスの削減に貢献します。
両ツールの連携による全体像
スウェーデンハウスは、両ツールを通じて設計段階から現場施工に至るまでの情報を一元的に管理しています。住宅業界において不可欠な施工管理と施主対応の2つの業務をクラウド上で統合することで、全社的な業務標準化の確立、生産性向上、品質の改善を図っています。この仕組みの導入は、今後も全国の支店で状況を見極め、研修やマニュアルの強化を図る計画です。
未来に向けての展開
『Kizuku』と『egaku』は、異なる業務課題を解決しながら同時に使うことで、さらに大きなDX効果を生み出します。スウェーデンハウスの取り組みが新しいモデルとして確立されることで、全国に広がり、他の企業にも波及することが期待されます。現場と顧客対応を同時に可視化し、標準化する先進事例として、今後も注目を集めることでしょう。