新たな防災プラットフォーム「マンション防災レジリエンスプラス」の登場
2023年10月、株式会社WAVE1が新たに「マンション防災レジリエンスプラス」を正式に発表しました。これは、分譲マンション専用の防災調達プラットフォームで、特にマンション管理適正評価制度に登録された管理組合を対象としています。このプラットフォームは、防災備蓄、訓練、情報整備を効率的に実施できることを目指しています。
新たな防災施策の意義
近年、多くの地域で地震や豪雨によるマンション被害が報告されており、これによって住民の安全が脅かされています。国土交通省の調査によると、給排水設備や電源の喪失、トイレ機能の停止がさまざまな問題を引き起こし、在宅避難が困難になるケースが増えています。このような中で、防災対策をしっかりと整備することが求められるようになりました。
WAVE1は、これまで「防火管理AI診断」を通じて、物件の防災力向上を促進してきましたが、「マンション防災レジリエンスプラス」では最新の技術と知見を駆使し、管理組合が安心して防災対策を進められるような仕組みを提供します。
提供されるソリューション
本プラットフォームには、現時点で以下の4つの防災ソリューションが掲載されています。これにより、マンション管理組合が手軽に必要なアイテムを調達できるのです。
1.
非常食3日分パッケージ「Ready3」
保存性や栄養バランスを考えた3日分の非常食パッケージ。市販ブランドで5年間保存でき、定期的に更新が可能です。
2.
マンション防災なび powered by ウェザーニューズ
住民が同じ情報をもとに判断できるよう、気象や停電リスクを自動収集するシステム。
3.
The マンションレジリエンス
災害対策本部の運営手法を取り入れた実践訓練の提供。特に意思決定と初動行動を体験的に学ぶことができます。
4.
災害共助SNS「ゆいぽた」
災害時に住民の安否確認や助けの依頼ができるつながりのプラットフォーム。特に高齢者や子育て世帯への支援に役立ちます。
防災対策の重要性と今後の展望
WAVE1では、今後もこれらのソリューションをさらに充実させる予定で、防火管理AI診断とのデータ統合や、防災投資によるレジリエンススコアの可視化を進めていきます。この施策によって、防災への取り組みが資産価値の向上につながることが期待されています。また、管理適正評価制度とのデジタル連動の提案や、訓練・修繕・点検を一元化するプラットフォームの実現を目指しています。
代表コメント
WAVE1の代表取締役である吉村拓也氏は、「マンション防災をコストではなく資産価値に変えることを目指している」と述べています。また、一般社団法人マンション管理業協会も本サービスが良好なマンションストックの形成に役立つことを期待しています。
会社概要
株式会社WAVE1は、東京都杉並区に本社を置き、防火・防災に関わる診断及びコンサルティングを行っています。また、消防や防災訓練などの企画・実施も手掛けており、近年ではITソリューションにも取り組んでいます。
防災対策は、今やマンションの資産価値に直結する重要な要素です。「マンション防災レジリエンスプラス」が、安心安全な居住環境づくりに貢献することを期待しています。