別府市鉄輪に誕生する「冨士屋ホテル」とは
大分県別府市、鉄輪(かんなわ)温泉のシンボルである「旧冨士屋旅館」に、新たに「冨士屋ホテル」が2025年7月12日(土)にオープンします。このホテルは、泊まる体験を重視した高級ライフスタイルホテルとして、訪れる人々に新しい楽しみを提案する場となることでしょう。予約受付はすでに公式サイトでスタートしており、その人気は高まっています。
旧冨士屋旅館の再生
明治32年に建てられた「旧冨士屋旅館」は、別府で唯一の現存する明治の旅館建築です。これまで、文化・芸術交流の場として多くの訪問者を迎えてきました。今回、約30年ぶりに「宿」としての役目を再開することにより、鉄輪地域の豊かな食文化や温泉文化を再発信することを目指しています。
CLTパネル工法による最新の建築技術
新しい「冨士屋ホテル」は、大分県初のCLT(Cross Laminated Timber)パネル工法を用いた3階建ての宿泊施設です。この工法は、国産木材の特性を最大限に活かしながら、通気性や断熱性を兼ね備えています。鉄輪地域の持続的なまちづくりを考慮し、この技術を採用したとのことです。
地熱を活かした新しい体験
「冨士屋ホテル」は“Hakuna Matata Living Hotel”をコンセプトに、地熱を利用した「地獄蒸し」や「むし湯」など、地域の文化を体験できる独自の仕掛けを用意しています。特に「地獄蒸しキッチン」では、従来の蒸し料理をさらにレベルアップした体験ができるため、食事の楽しみも広がります。
多様な客室と高品質な設備
開業するこのホテルには、17の客室が用意されています。特に高級感あふれる『冨士屋リビングスイート』は、檜風呂やミニキッチンを備え、九州初のウッドスプリングベッドが導入されています。価格は1泊1室11万8000円からと高価格帯ですが、その分、素晴らしい景色とともに贅沢な時間を提供します。
大分の文化に根ざした仕掛け
「冨士屋ホテル」では、大分の伝統工芸にも触れることができ、地元アーティストのワークショップや展示会が行われます。土壁や湯籠、食器など、館内の至る所に大分の文化が色濃く反映されています。また、ここで取り扱われる品々は購入することも可能です。
開業前の内覧会のお知らせ
ホテルオープンに先立ち、2025年6月4日(水・蒸しの日)にはメディアおよび地域の方向けの内覧会が開催されます。客室や地獄蒸しキッチン、ルーフトップなどを間近で体験できる貴重な機会です。ご興味のある方は事前予約をお忘れなく。
まとめ
「冨士屋ホテル」は、宿泊を通して地域文化と自然を存分に楽しむための新たな拠点となります。訪れる人々が鉄輪温泉の恵みを感じられるよう、しっかりした体験を提供することでしょう。2025年の訪問が今から楽しみですね。