日機装、生産能力増強
2024-09-12 16:10:50

日機装、脱炭素市場向け設備の生産能力を増強 国内外でクリーンエネルギー事業を加速

日機装、欧州でのクリーンエネルギー市場の拡張



日機装株式会社は、子会社であるClean Energy & Industrial Gasesグループ (CE&IGグループ)の基幹工場の拡張工事を開始したことを発表しました。この工事は、ドイツのザクセン州ヴルツェンに位置する工場で行われ、完成は2024年の上半期を予定しています。

拡張工事の目的と内容


拡張工事により、同工場では新たに水素ステーションやLNG、アンモニアのターミナル基地で使用される設備や機器を生産できるようになります。これにより、製造面積が約2倍に拡大し、生産能力も同様に倍増します。日機装グループは、本拡張を通じて欧州におけるクリーンエネルギー関連ビジネスの成長を加速させることを目指しています。

  • - 拡張背景  CE&IGグループは、米国やアジア市場においてクリーンエネルギー分野での事業を展開してきましたが、最近では2022年にCRYOTEC Anlagenbau GmbHを買収し、欧州地域での液化ガスや産業ガス関連事業に注力しています。この買収により、液化プラントや水素ステーション、CO₂回収のための拠点を確保しました。

  • - 新しい製造スペース  新たに設けられる製造スペースでは、クライオジェニックポンプや熱交換器、水素ステーション関連機器の生産に対応することが可能となります。これにより、LNGやアンモニアターミナル、水素製造プラントなど、クリーンエネルギー市場からの需要に応える体制が整います。さらに、CO₂回収プラント関連機器の生産能力も向上させ、需要拡大に対応します。

環境への配慮と持続可能性


拡張工事後も、日機装の工場は太陽光発電システムを利用して運営され、再生可能エネルギーによる電力で稼働します。これにより、持続可能な事業運営が実現されます。

CE&IGグループの概要


CE&IGグループは、クリーンエネルギーおよび産業ガス市場向けに極低温機器や技術を提供する企業で、世界22カ国に1,600以上の従業員を誇ります。日機装の完全子会社として、70年以上の経験を持ち、LNGや水素、産業ガスに関する技術に特化してきました。

これからも日機装は、環境に優しい製品を通じて持続可能な未来に貢献しつつ、国内外での市場展開を強化していく考えです。日機装の取り組みに注目が集まる中、クリーンエネルギー推進に向けたさらなる進展が期待されます。

会社情報


日機装株式会社は、1953年に設立され、東京都渋谷区に本社を置いています。主に産業用特殊ポンプやシステムの製造・販売を行っており、医療機器や航空機部品などの分野にも進出しています。詳細情報は日機装公式サイトで確認できます。


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会社情報

会社名
日機装株式会社
住所
東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー22階
電話番号
03-3443-3711

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