シニアの未来像を探る
2014-10-31 17:00:24

シニア世代のライフスタイル:前向きな生きがいと理想のセカンドライフ像

シニア世代の新たな価値観:充実感と社会貢献への意識



近年、シニア世代を取り巻く環境は大きく変化し、従来の「堅実」「平凡」なイメージとは異なる、前向きで多様なライフスタイルが注目されています。

株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント(以下、R&D)の調査によると、シニア世代は単に安穏とした生活を送るだけでなく、「豊かな」「楽しい」「自由な」「自分らしい」「生きがいのある」生活を求めていることが明らかになりました。特に団塊世代は「楽しく、自由で、豊かな」生活、前期高齢者は「自分らしく、生き甲斐のある、楽しい」生活を理想としています。

この傾向は、単に趣味や旅行を楽しむといった従来のセカンドライフ像にとどまりません。多くのシニアが「役に立ちたい」という強い願望を抱き、これまでの経験やスキルを活かして社会に貢献したいと考えているのです。具体的には、「身につけた能力を社会に活かしたい」「知識・技能を若い世代に伝えたい」「他の人の役に立つ仕事をしたい」といった希望が多く見られました。

理想のセカンドライフ:社会貢献と充実感の両立



R&Dは、シニア世代のセカンドライフに関する意識調査から、「シニア・ライフデザイン・クラスター」を開発しました。これは、シニア世代をセカンドライフの意識や社会貢献への姿勢などから6つのタイプに分類したものです。

それぞれのクラスターは、社会貢献への関わり方やコミュニケーションスタイル、そして商品やサービスへの関心の度合いが異なります。企業がシニア層をターゲットとする際には、この多様性を理解し、適切なアプローチをすることが重要になります。

ポジティブなシニア像:経験と知恵を活かす



シニア世代の「ポジティブ」さは、単なる気楽な余暇の過ごし方ではなく、自身の経験や知恵を活かし社会に貢献したいという強い意志に基づいています。特に70代ではこの傾向が顕著で、定年後の生活が落ち着いた段階で、社会との繋がりや次世代への貢献について深く考えるようになるようです。

企業への示唆:多様なニーズへの対応



R&Dの調査は、シニア世代を単一層として捉えるのではなく、多様なニーズと価値観を持つ個々の存在として理解する必要性を示しています。企業は、それぞれのクラスターに合わせた商品やサービスを提供することで、シニア世代の潜在的なニーズを捉え、より効果的なマーケティング戦略を展開できるでしょう。

まとめ:これからのシニア像と企業の役割



シニア世代は、単なる消費層ではなく、社会に貢献し、自分らしい生きがいを見出す積極的な存在です。企業は、彼らの多様なニーズを理解し、個々の価値観に寄り添った商品・サービスを提供することで、高齢化社会における新たな市場を開拓し、社会全体の活性化に貢献できるはずです。

株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメントについて

所在地:東京都新宿区西新宿3-20-2
代表者:代表取締役社長 五十嵐 幹
資本金:30,000千円
設立:1968年1月17日
URL:http://www.rad.co.jp
事業内容:マーケティング・リサーチの企画設計、実施及びコンサルテーション、経営・マーケティング活動の評価及びコンサルテーション

会社情報

会社名
株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメント
住所
東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー24F
電話番号
03-6859-2280

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