サイキンソーとライオンが探る口腔細菌と腸内環境の新たな関係
株式会社サイキンソーとライオン株式会社は、口腔内の細菌叢と腸内環境との関連性について、共同研究を行い新たな知見を発表しました。この研究は、2025年に開催された第67回歯科基礎医学会学術大会で発表され、多くの注目を集めています。
研究の背景
近年、口腔と腸内の健康状態の関係が注目される中で、サイキンソーが提供している腸内フローラ検査サービス「マイキンソー」と、同社の口腔内フローラ検査サービス「マイキンソーオーラル」を組み合わせ、247名のデータを用いて統計解析を行いました。この研究の目的は、口腔内と腸内の細菌叢の関連性を図り、健康増進に向けた新たな視点を提供することです。
主要な発表内容
研究から得られた結果は以下の通りです。
1.
口腔内細菌と腸内フローラの多様性に関する発見
口腔状態が良好な人に多く見られる「ナイセリア」という細菌が口内フローラで優位に存在する場合、腸内フローラの多様性が高く、腸内環境が良好である可能性が示唆されました。
2.
口腔の要注意菌の発見
一方で、口腔内の「ヴェイロネラ」やむし歯の原因菌である「ミュータンス」が多い場合、腸内フローラの多様性が低下し、腸内環境に負の影響を及ぼす可能性が明らかとなりました。
これらの知見は、口腔内のフローラの状態が腸内環境に影響を与えることを示し、口腔ケアが腸内の健康にも寄与する可能性があることを強調しています。
具体的な研究結果
具体的な研究結果として、ナイセリアが多く存在する場合、腸内フローラの多様性が高まる傾向が見られました。また、ヴェイロネラやミュータンスが多い場合、腸内でもこれらの細菌の存在が認められ、腸内環境への影響が確認されました。
この結果をもとに、口腔環境を整えることが腸内の健康に繋がる可能性が示されています。
未来の展望
今後、サイキンソーはこの研究成果を反映し、口腔環境の改善が腸内フローラにどのように影響を与えるかを一層詳しく探求し、「口腔ケアを通じた腸活」の取組も進めていく方針です。また、ライオンも新たなオーラルヘルスケアの習慣を提案し、口腔と全身の健康との関連性に関する研究を続けていく予定です。