企業競争力と改革
2023-07-28 12:00:02
管理部門の改革が企業競争力を左右する時代の到来
はじめに
近年、企業経営は多様な課題に直面しています。特に、急速なデジタル化やAIの進化により、これまでの経営スタイルや管理手法が見直される必要があります。これはただの選択ではなく、持続可能な経営のための必然性とも言えるでしょう。このような背景を受けて、日本CFO協会が最近発表した「コーポレート・マネジメント・サーベイ」の調査結果が注目されています。
コーポレート機能改革が求められる理由
企業が繁栄していくためには、変化する環境に適応し、新たな価値観をもつ必要があります。AIやビッグデータの活用が広がる中、管理部門における専門性の壁を越えた横断的な連携が重要になります。特に、人材、情報、資金を適切に配分し、リスクを管理する「コーポレート機能」への転換が急務とされています。
実態調査結果の概要
日本CFO協会は、日本CHRO協会、日本CLO協会と共に、経営企画、経理、財務、人事、法務などの部門から535人の企業人を対象に調査を実施しました。結果は、コーポレート機能への改革が始まっている一方で、その過程はまだ初期段階にあることが示されました。
1. コーポレート機能の定義:最も多くの回答が「グループ経営を支援する戦略機能」(48%)でした。
2. 部門間の連携:42%の回答者が、経営機能として横断的に連携していると答えましたが、全体としてまだまだ改善が必要とのことです。
最も少ない横断的機能を持つ経営企画部門
興味深い点は、経営企画部門の横断的機能の認識が他の部門に比べて低い(33%)ことです。これは、経営企画の役割が今後見直されるべきである示唆をしており、企業の競争力に直接影響を及ぼす案件です。
専門性の高い人材不足
他の求められていることとして、専門性の高い人材の不足が挙げられています。「戦略マインドが不足」や「職能間でのコミュニケーション不足」といった声も多く、今後の取り組みが企業競争力の鍵となるでしょう。
次世代コーポレート・エグゼクティブ会議
これらの課題解決に向けて、日本CFO協会は「次世代コーポレート・エグゼクティブ会議2023」を開催します。小田原で行われるこの会議は、次世代の経営幹部が集まり、コーポレート機能改革を進めるための討論や情報交換を行います。
まとめ
日本企業の管理部門におけるコーポレート機能改革は、まだ緒に就いたばかりですが、これがどのように進展し、企業全体の競争力を向上させるかが今後の焦点となりそうです。企業の参考となるこの調査は、変革を遂げようとする多くの経営者や企業人に向けた重要なメッセージを含んでいます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本CFO協会
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- 東京都千代田区平河町2-7-1
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03-3556-0931