JFEエンジニアリングが浦添市の廃棄物処理施設を受注
JFEエンジニアリング株式会社は、沖縄県浦添市から新たな廃棄物処理施設の整備運営事業を受注しました。これは、「(仮称)浦添市新クリーンセンター施設整備・運営事業」として知られています。2025年4月から2029年3月までに工事が行われ、その後20年間にわたり運営される予定です。
新施設概要
新設されるこの施設には、エネルギー回収型廃棄物処理施設とマテリアルリサイクル推進施設が含まれています。エネルギー回収型施設は、焼却炉としてストーカ方式を採用し、1日あたり90トンの廃棄物を処理します。マテリアルリサイクル推進施設では、粗大ごみを1時間あたり14トン処理する能力を持っています。
高効率な処理技術
新しいエネルギー回収型廃棄物処理施設は、超高温高圧ボイラーを使用しており、国内の廃棄物処理施設の中でも最高レベルの発電効率を実現します。また、自社開発の「高温空気燃焼技術」を基にした「対向流燃焼方式」が採用されており、これにより廃棄物の燃焼と発電出力の安定化が図られます。さらに、AI技術を駆使した「BRA-ING®」システムも導入し、多様な廃棄物に対する対応力が強化されています。
安全対策と資源化の取り組み
近年の課題であるリチウムイオン電池由来の火災予防のため、AI煙検知システム「Smoke AI」などの独自の火災対策技術も採用されており、安全性の向上が期待されます。また、処理生成物である主灰と飛灰については、全量資源化することが可能な構成が特徴であり、地域の最終処分量ゼロを目指します。
JFEエンジニアリングの展望
JFEエンジニアリングは、今後も廃棄物発電プラントのリーディングカンパニーとしての役割を果たし、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献することを目指します。委託された施設は、浦添市が中城村や北中城村から廃棄物処理を広域的に行なうための重要な役割を果たします。
事業の詳細
- - 発注者: 浦添市
- - 受注者: JFEエンジニアリング株式会社
- - 工事場所: 沖縄県浦添市伊奈武瀬 1 丁目 555 番 25 地内
- - 事業名: (仮称)浦添市新クリーンセンター施設整備・運営事業
- - 受注金額: 456億5000万円(税込み)
- - 工事期間: 2025年4月~2029年3月
- - 運営期間: 2029年4月~2049年3月
まとめ
新クリーンセンターは、浦添市の環境問題解決の一助となるだけでなく、地域の持続可能な発展にも寄与することが期待されています。JFEエンジニアリングは、適応した技術と理念をもとに、今後の廃棄物処理の未来を切り開いていくことでしょう。