令和時代の年賀状事情：家族写真よりも推し画像が主流に

2025年の年賀状と家族写真に関する調査が、家族・子ども向け出張撮影プラットフォーム「fotowa」によって行われました。この調査では20代から40代の674名を対象に、年賀状の送付理由や家族写真の使用についての意見を集め、特にZ世代の子育て層に特有の傾向が浮かび上がってきました。

調査の背景と目的

年賀状の文化はSNSの普及に伴い、年々発行枚数が減少し続けています。その中であえて年賀状を送る理由や、送付相手の選定基準に興味を持ち、特に子育て層に焦点を当てて独自の傾向を探ることが目的でした。この調査を通じて、20代と30代の子育て層がどのように年賀状を捉えているのかが明らかになったのです。

調査結果の主要なポイント

調査結果から得られた重要なデータは以下の通りです：

- 子育て層の年賀状送付率は、子どもがいない層の約2倍。
- 20代は「届く喜び」と「届かない寂しさ」の双方に共感。
- 子育て層の約8割が「年賀状マウント」を懸念。
- 年賀状に使うデザインは「家族写真」よりも「推し画像」が約6割。
- 年賀状を受け取る際、家族の様子に関心があるのは86.98％。

年賀状の送付理由

調査によれば、20代の子育て層が年賀状を出す理由として「届く喜びを提供したい」という気持ちが強いことがわかりました。また、彼らは「年賀状が届かないことで寂しさを感じさせたくない」と考える傾向があり、特に60.53％の子育て層が該当します。
一方で、友人の選定基準に関しては、動画SNSが主流の昨今でも、年賀状での連絡を好むニーズが依然として存在していることが確認されました。

年賀状マウントとは

年賀状マウントとは、友人との年賀状のやり取りにおいて、家族写真や結婚式の写真などが他者に対して無意識のうちにプレッシャーを与える現象を指します。調査では、子育て層の約70％がこの用語を知っており、特に20代の子育て層では78.07％が認知しています。

デザインのトレンド

年賀状のデザインについての質問では、興味深い傾向が浮かび上がりました。子どもがいない層は「干支や正月らしいデザイン」が主流である一方、子育て層は「趣味や推しに関する自分らしいデザイン」を好むケースが多いことがわかりました。この結果は、特に20代の子育て層に見られる傾向で、彼らは57.02％が「推しデザイン」を選んでいます。

受け取る側の視点

年賀状を受け取った側の気持ちについても調査しました。その結果、家族写真付きの年賀状は、子育て層の96.51％がポジティブな反応を示しており、子どもがいない層でも73.38％が好意的でした。年代が上がるにつれて、家族写真付きの年賀状を嫌がる傾向も見られますが、全体的には非常に高い支持率を保っています。

まとめと今後の提案

調査を通じて明らかになったのは、令和時代の年賀状事情が従来の家族写真の使用から、より個人的な趣味を反映した推し画像へのシフトが進行していることです。これは、年賀状マウントに対する敏感さや、独自のデザインへのニーズが強いことを示しています。今後、年賀状を送る際には、相手の状況に配慮しながらも、ぜひ「友人家族らしい自然体で健やかな写真」を採用していただければと思います。そして、家族写真の撮影については「fotowa」にお任せいただければ、良い思い出作りをお手伝いします。