女性VCの現状と課題
2024-03-28 11:00:03

日本の女性VCと女性起業家の現状と課題:Tokyo Women in VCによるレポート公開

日本の女性VCと女性起業家の現状と課題:Tokyo Women in VCによるレポート公開



一般社団法人Tokyo Women in VCは、日本の女性VC(ベンチャーキャピタリスト)と女性起業家の現状に関するレポートを公開しました。このレポートは、公開データと独自調査に基づき作成されており、日本のスタートアップエコシステムにおける女性の活躍状況を多角的に分析しています。

レポートの主要な発見



レポートによると、2023年における日本のVC業界の女性比率は15.6%と、2020年から5.4ポイント増加しました。しかし、女性意思決定者の比率は7.4%と依然として低い水準です。興味深いことに、女性意思決定者がいるVCでは、女性VCの比率が25%を超えるという結果も示されています。これは、女性リーダーの存在が、他の女性の参入促進に重要な役割を果たしている可能性を示唆しています。

女性起業家が直面する課題としては、「資金調達のサポート」「ファイナンスやビジネススキルの教育トレーニング」「ビジネス計画の構築支援」が上位3つに挙げられました。これは、女性起業家が男性起業家と比較して、これらのサポートをより必要としていることを示しています。

2030年ビジョン:Tokyo Women in VCの目標



Tokyo Women in VCは、このレポートの結果を踏まえ、2030年までに以下の2つのKPIを設定しました。

1. 国内VC業界における女性比率を30%に引き上げる。
2. 国内VC業界における女性意思決定者数を60名にする(2023年実績の2倍以上)。

これらの目標達成に向けて、Tokyo Women in VCは、LPやメンターとの交流機会の提供、採用情報の透明性向上のためのジョブボードの活用など、様々な取り組みを進めていくとしています。また、グローバルベストプラクティスの共有や教育を通して、メンバーのキャリアアップを支援することも計画しています。

レポートの内容



レポートは大きく分けて以下の章で構成されています。

Tokyo Women in VCについて: 組織概要、活動内容、メンバーデータなど
国内女性VCに関するデータ: 国内VC業界における女性比率の推移、女性意思決定者の存在が及ぼす影響、女性意思決定者からのコメントなど
国内女性起業家に関するデータ: 国内女性起業家の現状、起業の動機、課題、必要なサポートなど
レポート総括: Tokyo Women in VCアドバイザーと理事からのコメント

まとめ



このレポートは、日本のVC業界における女性の現状を明確に示し、女性活躍促進の必要性を改めて浮き彫りにしました。Tokyo Women in VCの2030年ビジョンは、野心的ながらも、日本のスタートアップエコシステムの活性化に大きく貢献する可能性を秘めています。今後の取り組みの進捗と、その成果に注目が集まります。

Tokyo Women in VCについて



Tokyo Women in VCは、東京を中心とした全国のVCやベンチャー企業で働く女性のためのコミュニティです。約200名の女性プロフェッショナルが参加しており、ネットワーク構築や情報共有、キャリア支援などを通して、女性活躍推進に貢献しています。

会社情報

会社名
一般社団法人Tokyo Women in VC
住所
東京都渋谷区神宮前6丁目23番4号
電話番号

トピックス(経済)

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