金の星社100周年
2019-11-01 09:43:10

金の星社創業100周年を記念したデジタルライブラリーの公開

金の星社創業100周年記念



金の星社は、令和元年11月1日で創業から100年を迎えました。この記念すべきタイミングで、同社は大正8年から昭和4年までに刊行された童謡童話雑誌『金の船』のデジタルライブラリーを公開しました。これは創業者である斎藤佐次郎が関与した昭和3年4月号までの101冊を含んでおり、当時の児童文化を味わうことができます。

アーカイブの魅力


公開されたデジタルアーカイブは、岡本歸一や寺内萬治郎などによる美麗な表紙画や挿絵、さらに野口雨情や若山牧水による童謡詩が収められています。これに加えて、当時の企業広告も見られるため、大正時代の児童文化がどのように形成されていたのかを深く理解することができる内容となっています。

童謡・童話雑誌「金の船・金の星」デジタルライブラリー

創業の背景


金の星社は、大正8年(1919年)に島﨑藤村や有島生馬の監修によって、童謡・童話雑誌『金の船』を刊行し始めました。初代編集長である野口雨情を筆頭に、さまざまな著名な作家や画家たちが集い、近代的な児童文化の確立に寄与していきました。この雑誌からは「十五夜お月さん」や「七つの子」など、今も歌い継がれている童謡が生まれています。

様々な困難を乗り越えて


その後、関東大震災や世界恐慌、そして太平洋戦争などの影響で、多くの出版社が姿を消す中、金の星社も経営の厳しさが増していきました。昭和3年には雑誌『金の星』が外部に編集を移譲し、誌名も『少年少女 金の星』と変更しましたが、残念ながら翌年には終了しました。それでも金の星社は、書籍の発行を続け、戦時下の困難を乗り越え、100年を迎えることができたのは、創業以来の理念を貫いた結果だと言えるでしょう。

デジタルライブラリーの意義


創業100周年を迎えた今、金の星社は「子どもたちの心を豊かにし、その成長の糧となる良書の出版と普及」という理念のもと、このデジタルライブラリーを公開しました。これは、当時の児童文化や文学を学びたい研究者や学生にとって、貴重な資料となることを目指しています。公開された資料は、オリジナルを尊重し、古い表現についてもそのまま残されています。

復刻版も好評


また、『令和復刻版「金の船」第一巻 第一号、第二号』も現在全国の書店で好評発売中です。この復刻版には、「アラビヤンナイト冒険双六」が付録としてついており、懐かしさを感じながら楽しむことができます。定価は2,640円(本体2,400円+税)です。

未来に向けて


金の星社は、100年にわたり子どもたちに向けた出版を続けてきた歴史を有し、これからも児童文化の発展に寄与していく所存です。デジタルライブラリーや復刻版を通じて、より多くの人々がその魅力に触れることを期待し、児童文学の未来を守り続けることに努めていきます。これからも金の星社の取り組みに注目していきましょう!

お問い合わせ先


株式会社 金の星社
電話:03-3861-1861
FAX:03-3861-1507
メールアドレス:[email protected]

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会社名
株式会社金の星社
住所
東京都台東区小島1-4-3
電話番号
03-3861-1861

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