アジアの動画素材マーケットプレイスMotionElements、プレシリーズAラウンドで資金調達成功

アジアの動画素材マーケットプレイスMotionElements、プレシリーズAラウンドで資金調達成功



2015年、シンガポールを拠点とする動画素材マーケットプレイス「MotionElements」が、プレシリーズAラウンドで資金調達を実施しました。
調達ラウンドは、シンガポールのベンチャーキャピタルであるKK Fundがリードし、日本のIncubate Fund、そしてシリコンバレーの500 Startupsも投資に参加しました。具体的な投資額は非公開です。

MotionElementsは2010年のサービス開始以来、着実に成長を遂げてきました。現在、80万点以上の動画素材を保有し、その数は年々倍増しています。アジア圏を中心に世界中のクリエイターや企業に向けて、ロイヤリティフリーの動画素材、オーディオコンテンツなどを提供しています。

MotionElementsがこれほどまでに成長できた要因は、いくつか挙げられます。まず、アジア市場にいち早く着目し、多言語対応(英語、日本語、韓国語、中国語繁体字、ドイツ語など)や、直感的に操作できるインターフェースを提供することで、アジア圏のユーザーを多く獲得することに成功しました。

さらに、ビジュアルサーチテクノロジーや自動キーワード翻訳などの先進的な技術も導入することで、ユーザーは簡単に必要な素材を見つけ出すことができます。これらの機能は、MotionElementsのユーザーエクスペリエンスを向上させ、高い顧客満足度につながっています。

MotionElementsの共同創業者でCEO兼CTOを務めるマーク・サン氏は、今回の資金調達について次のように述べています。

「私たちの目標は、MotionElementsを単なるマーケットプレイスとしてではなく、世界中の映像制作者にとって、繋がり、制作し、収益を得て、学べる場とすることです。今回の資金調達によって、動画中心コンテンツ、製品機能、多言語化されたユーザーサービスという3つの柱を強化し、動画制作市場に大きな影響を与え、ユーザーにより良いサービスを提供できるでしょう」

一方、共同創業者でCSOのショーン・クエック氏は、今後の展望について次のように語っています。

「2018年には、インターネットトラフィックの約80%が動画になると予測されています。MotionElementsは、アジア市場で主要なプレーヤーとしての地位を確立しており、急成長するこの市場において優位に立つことができます。優れたコンテンツの提供や、新たな言語・地域への進出などを通じて、アジアでのサービス拡大を図ります」

KK Fund代表パートナーの斉藤晃一氏は、MotionElementsへの投資理由について次のように述べています。

「私たちはオンライン動画業界の市場ポテンシャルを高く評価しており、MotionElementsは、アジアのリーディングプレイヤーとして、この急速に成長するデジタル空間で大きく躍進できる可能性を秘めています。この広大でまだ発展途上の市場へのさらなる進出に参加できることを嬉しく思います」

MotionElementsは、今後も多言語対応の強化や、新たな機能の開発などを通じて、世界中の映像制作者にとって不可欠なプラットフォームを目指していくことでしょう。今回の資金調達によって、その目標達成に向けた大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。

投資会社について



KK Fund:東南アジアを中心に投資を行うベンチャーキャピタル。オンラインマーケットプレイスへの投資実績が豊富。
Incubate Fund:シードステージのスタートアップに投資する、日本最大規模のベンチャーキャピタル。東南アジアへの投資拡大に力を入れている。
* 500 Startups:世界中で1000社以上の企業に投資を行う、グローバルなベンチャーキャピタル。東南アジア専用ファンド「500 Durian」も運営している。

MotionElementsの今後の動向に注目が集まります。

会社情報

会社名
MotionElements Pte Ltd
住所
190 Middle Road, #10-05 Fortune Centre Singapore 188979
電話番号
050-3557-0088

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