地元商店街を活性化する昭和レトロカフェの新サービス

東京都足立区に位置する子育てカフェ「eatoco（イイトコ）」が、地元商店街の活性化を目的に新たなサービスをスタートしました。2022年6月に始まったレンタルキッチンサービスは、週末だけ飲食店を開業したい方々のための短期間のスペースと機材を提供します。このプログラムは、起業にチャレンジしたいがリスクを抑えたいという方々に適した手軽なきっかけを提供し、定額料金で場所代や機材レンタル代が含まれるため、低リスクで創業を目指す人々の応援となります。

「eatoco」のレンタルキッチンは、飲食可能な場が限られている地元商店街に新たな滞在先を提供し、地域の活性化に寄与することが期待されています。また、このプログラムは単なる飲食業の立ち上げ支援にとどまらず、非日常的なイベントスペースとしても利用されることで、地元だけでなく、広域から新しい顧客を呼び込む効果も見込まれています。

コンパクトな設備が充実したキッチン

店舗の構成は、1階にテーブル席6席、2階に8席の座敷席を有し、計14席の客席を提供しています。キッチンはコンパクトでありながら、業務用の2口コンロ、冷凍・冷蔵庫、オーブン、ミキサー、そしてコーヒー器具などの充実した設備を備えています。プレオープン時には、初めて利用した方々からも好評を得ており、機能性と使いやすさが評価されています。

SNSを活用した集客支援

カフェ「eatoco」では、SNSを通じた情報発信にも積極的です。現地での利用者を大切にしつつ、Facebook、Instagram、LINEなどでフォロワーへのイベント告知を行うことで、集客支援にも力を入れています。たとえば、Facebookでは1500名、Instagramでは1200名、LINEでは400名のフォロワーに向けて定期的に情報を発信しています。

利用事例と今後の展望

4月からのプレオープン期間中には、既に2組の利用者が「ワンデイカフェ」を開催し、大盛況となっています。これらのカフェは個性的な個人経営者たちによって運営されており、今後も定期的にレンタルカフェが展開される予定です。例えば、1つ目の「間借り家のカットステーキ屋さん」は、国産牛の赤身肉を使い、フードロス削減の観点からも支持を得ています。2つ目の「ISSEIの究極のチーズケーキカフェ」は、パーソナルトレーナーが運営するもので、通販でも人気のチーズケーキを提供しています。両者ともに多くの人々に楽しんでもらえる新たな挑戦が期待されています。

利用方法と営業日

このレンタルキッチンは6月1日から本格稼働を開始し、利用は日曜日と祝日のみ、料金は1日1万1000円（税込）となっています。興味のある方は公式ホームページから予約が可能で、見学の受付も随時行っています。場所は、東京都足立区関原3-5-7、東武スカイツリー線西新井駅から徒歩10分の距離にあります。

子育てカフェ「eatoco」は、2020年にオープンし、お子様連れの方々に気軽に訪れていただけるスペースを提供しています。昭和レトロな雰囲気を残しつつ、地域の人々が心地よく過ごせる場所として支持されています。地域の活性化を図るこの取り組みが、今後どのように広がっていくのか、注目していきたいところです。