女性化学者による元素の魅力を解き明かす
9月17日(水)、明日香出版社から新たに刊行された書籍『めくるめく元素。』は、女性化学者たちの軽快な語り口で、元素の不思議と魅力を伝えています。著者の宇田亮子さん、三枝栄子さん、良永裕佳子さんはそれぞれ異なる専門領域で活躍する化学者たちで、彼女たちの知識と経験をもとに、日常生活に密接に結びつく元素の世界をわかりやすく紹介しています。
めくるめくシリーズ第二弾
本書は、めくるめくシリーズの第二弾として、化学の難しい理論や式に頼ることなく、楽しむことができる内容が詰まっています。ガラスや宝石はもちろん、身近なアイテムである歯磨き粉やスマホ、さらには香りに至るまで、私たちの生活にはさまざまな元素が関与しています。この本を通じて、著者たちがどのように元素の世界を切り取っているのかを探ってみましょう。
魅力的なエピソードとイラスト
書籍内では、元素にまつわるエピソードを豊富なイラストや4コマ漫画を交えて紹介されています。例えば、アメとガラスの意外な共通点や、サファイアが本来は赤い宝石であること、植物がグリーンを苦手に感じる理由など、身近に感じられるテーマが満載です。これにより、劇的に化学が身近に感じられることでしょう。
また、著者たちはそれぞれ独自の視点からエッセイ風に語りかけてくれます。そのため、まるで友人と会話をしているかのように、自然と知識が吸収できるのです。科学が苦手な方でも、スムーズに読み進めることができる点が本書の魅力です。
科学の美しさと楽しさを知ろう
本書に収められた理論やデータは難解ではなく、むしろエンターテイメントとして楽しむことができるのです。そして、日常の中の小さな謎を解き明かすことで、私たちの知識が深まります。「元素の美しさと不思議さを味わってみてください」との著者たちの言葉は、そのまま本書のコンセプトを表しています。
科学的な知識を深めたい方はもちろんのこと、日常の中には何気ないが面白いエピソードが隠れているということを知りたい方にも、本書はまさにぴったりです。自然と元素や科学について考えるきっかけを与えてくれる、そんな一冊に仕上がっています。
著者たちのプロフィール
著者の宇田亮子さんは奈良工業高等専門学校の教授であり、有機化合物と分子集合体を専門にしています。三枝栄子さんは大阪公立大学の講師で、錯体化学や有機元素化学の研究に携わっています。良永裕佳子さんは京都大学の助教で、有機合成化学や高分子化学の道を歩んでいます。彼女たちの経歴や専門分野からも、本書の内容に対する信頼性がうかがえます。
書籍概要
- - 書名:『めくるめく元素。』
- - 著者:宇田亮子、三枝栄子、良永裕佳子
- - ISBN:9784756924223
- - ページ数:280ページ
- - 本体価格:1650円
- - 判型:B6並製
この本を手に取り、元素の神秘的な世界に触れてみてはいかがでしょうか。日常生活に隠れた科学の楽しい一面を発見する旅が始まることでしょう。