NMNが脂肪燃焼を促進!肥満改善効果とそのメカニズムを解明 - 阿部養庵堂薬品と静岡県立大学の共同研究
近年、健康食品として注目を集めているNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)。その効果は、エイジングケアや代謝改善にとどまらず、新たな研究によって肥満改善効果も明らかになってきました。
株式会社阿部養庵堂薬品と静岡県立大学は、2022年から共同研究を開始し、NMNの肥満に対する効果とメカニズムを検証。その成果が国際的な学術雑誌「Science Direct」に掲載されました。
NMNが脂肪細胞に及ぼす影響とは?
研究では、培養脂肪細胞とマウスを用いて、NMNが脂肪細胞にどのような影響を与えるかを調査しました。その結果、NMNは脂肪細胞内の脂肪分解を促進し、脂肪の蓄積を減らす効果があることが判明。具体的には、以下の2つのメカニズムが明らかになりました。
1.
脂肪分解酵素ATGLの活性化: NMNは、脂肪を分解する酵素であるATGLの量を増やすことで、脂肪分解を促進します。
2.
SIRT1-AMPK経路の活性化: NMNは、長寿遺伝子として知られるSIRT1や代謝を調整するAMPKを活性化することで、ATGLの産生を高めます。
マウス実験でも肥満改善効果を実証
さらに、高脂肪食を与えたマウスにNMNを投与した実験では、皮下脂肪量が減少し、脂肪細胞のサイズも小さくなることが確認されました。これらの結果から、NMNが実際に肥満の改善に役立つ可能性が示されました。
NMNがもたらす健康への期待
今回の研究成果は、NMNが脂肪燃焼を促進し、肥満を改善する新たな可能性を示すものです。肥満は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクを高めるため、その改善は健康寿命の延伸に大きく貢献します。
阿部養庵堂薬品は、今後も静岡県立大学と共同研究を進め、NMNの健康効果に関するさらなる研究を継続していく予定です。
阿部養庵堂薬品について
株式会社阿部養庵堂薬品は、1731年創業の老舗企業です。長年培ってきた技術と経験を活かし、高品質なNMN粉末を国内生産しています。健康食品の製造・販売だけでなく、医療機関や研究機関への原料供給も行っています。
静岡県立大学食品栄養科学部について
静岡県立大学食品栄養科学部は、食と健康に関する研究と教育を行っています。栄養生理学研究室では、加齢による筋萎縮や肥満など、健康問題に関する研究を進めており、その成果を社会に還元しています。
NMNに関する今後の展望
今回の研究成果は、NMNが肥満改善に役立つ可能性を示す重要な一歩となります。今後、臨床試験などを通して、NMNの安全性や有効性がより詳細に検証されていくことが期待されます。
NMNは、健康寿命の延伸に貢献する新たな可能性を秘めた成分です。今後も、研究開発が進み、より多くの人がその恩恵を受けられるようになることを期待しています。