地域の力で生まれた特別な食事イベント
大分県竹田市にある社会福祉法人博愛会が運営する「久住高原南山荘」は、開設10周年を迎え、地域の人気リゾートホテル「レゾネイトクラブくじゅう」と共同で特別な食事イベントを行いました。これにより、高齢者入居者が“ホテルのような非日常”を体体感できる機会を提供したのです。
10周年を迎えた南山荘の新たな取り組み
久住高原南山荘は、今年の3月で10周年を迎えました。これまで、自然に囲まれた安心できる暮らしを提供し、入居者一人ひとりの尊厳を大切にしてきました。新たな10年に向け、今後は「心に残る時間」に焦点を当てた取り組みを展開していく予定です。その第一弾が今回の特別な食事イベントなのです。
地元ホテルとの連携で本格的な料理を提供
これまで南山荘では、給食センター「パルクラブ」から栄養バランスの取れた食事が提供されてきました。しかし、今回は「レゾネイトクラブくじゅう」のシェフと連携し、特別な食体験を追求しました。入居者が施設にいながらも、本格的なホテルの味を楽しむことができる仕組みが整ったのです。
料理メニューの試行錯誤
このプロジェクトでは、シェフが4度の打ち合わせと2度の現地訪問を行い、実際に料理の見直しを行いました。特に見た目が重要視され、初回の試作ではお皿に空白が目立っていましたが、シェフのアドバイスを受け、次回には華やかなプレゼンテーションが実現しました。大根なますには柚子の皮を添え、見た目と香りで春を感じさせる演出が施されました。
特別メニューの内容
イベント当日の特別メニューには、以下の品々が並びました。
- - お赤飯
- - 大根なます(柚子風味)
- - さしみ
- - 天ぷら(舞茸、南瓜)
- - ステーキ
- - 菜の花のお浸し
- - 蒸し卵のあんかけ
- - 桜大根
- - 抹茶ババロア
- - お吸い物
- - ジュース
すべての入居者が一堂に会し、シェフの工夫を凝らしたお料理を楽しみ、その場に笑顔が溢れました。
地域と福祉の新たな可能性
この取り組みは、食事を通じて地域と福祉の新たな連携の形を示すものであり、今後も南山荘では地元企業や団体と協力し、入居者に感動や喜びを届ける活動を続けていく計画です。地域との協力によって、より豊かな生活を実現するための一歩となるでしょう。
まとめ
久住高原南山荘とレゾネイトクラブくじゅうの協力による特別な食事イベントは、高齢者福祉の視点から新たな価値を生み出した一例です。入居者の生活に彩りを加え、安らぎの時間を提供することで、地域との絆を深める試みが今後も期待されます。