江戸の茶室・VT
2021-03-12 10:00:06

江戸時代の幻の茶室がVRで蘇る!八幡市の歴史的遺産を探る

江戸時代の幻の茶室『閑雲軒』がVRで体験可能に!



閑雲軒は、江戸時代に存在した茶室で、かつて多くの著名な茶人たちが訪れました。1693年に建設され、今も伝説として語り継がれていますが、1773年の火災で焼失してしまいました。しかし、これを記念して現代の技術でその姿をVRで再現するプロジェクトが動き出しました。

閑雲軒の歴史



閑雲軒は、石清水八幡宮の社僧であった松花堂昭乗が設計し、建築家の小堀遠州との協力によって建てられた茶室です。特徴的なのは、その懸け造りと呼ばれる構造であり、山腹の崖からせり出していました。このような構造は、清水寺の舞台を彷彿とさせるものです。日本の歴史に深く根付く茶の湯文化の中で、この茶室は一際目を引く存在でした。

発掘と再現



2010年に八幡市教育委員会が行った発掘調査では、閑雲軒がかつて存在した場所が特定され、建物を支えていた礎石の列が30メートル以上見つかりました。この場所からは、茶室特有の公開庭の廊下を思わせる空中のスペースが再現され、その壮大な姿を垣間見ることができるようになりました。

茶室は長さ7メートルの柱で支えられ、ほとんどが空中にせり出しているため、「空中茶室」とも称されています。この構造が持つ独特な美しさは、当時の人々にとって非常に画期的なものでした。

アクセスできるVR体験



八幡の歴史を生き生きと体験するため、製作されたVR動画では空中の廊下を歩き、茶室でお点前を受ける体験ができます。さらに、ドローンで撮影した美しい八幡の風景と融合した映像は、視覚的な楽しみを提供します。

このVR体験は、2023年3月31日までの期間限定で特設サイトからアクセス可能です。特設サイト終了後も、八幡市立松花堂庭園・美術館のYouTubeチャンネルで視聴できるため、見逃す手はありません。また、特設サイトでは映画『空中茶室を夢みた男』のダイジェスト版や詳しい解説も公開されています。

文化人・松花堂昭乗



松花堂昭乗は、閑雲軒を建てた社僧であり、茶の湯に深く関わる文化人でもありました。書や画、和歌など、彼の才能は多岐にわたります。特に書道の名手として知られ、近衛信尋や沢庵和尚などの著名な人物との交流でも名高い存在でした。彼が好んで使用した煙草盆を元に松花堂弁当が誕生したことでも、その影響力を伺えます。

閑雲軒のVR体験を通じて、江戸時代の文化を身近に感じながら、八幡市の歴史ある茶室の魅力を再発見してください。

会社情報

会社名
八幡市
住所
京都府八幡市八幡園内75 
電話番号
075-983-1111

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