特許庁主催「IP BASE AWARD」スタートアップ部門
特許庁が主催する「第6回IP BASE AWARD」が今年も開催され、スタートアップ部門のファイナリストに選ばれた6社が発表されました。2025年2月28日には東京・汐留で行われる「IPナレッジカンファレンス for Startup 2025」で、各社が自身のアイデアや技術を紹介するピッチが実施されます。本記事では、選ばれたファイナリストとその特徴、注目のピッチイベントについて詳しく見ていきます。
ファイナリストの紹介
スタートアップ部門では、以下の6社がファイナリストに選出されました(五十音順)
1. 大熊ダイヤモンドデバイス株式会社
この北海道大学及び産業術総合研究所発のスタートアップは、「ダイヤモンド半導体」をテーマに、宇宙や防衛、通信などの分野での社会実装を目指しています。また、福島第一原子力発電所の廃炉事業での技術開発にも取り組んでいます。公式サイト:
ookuma-dd.com
2. 株式会社カルディオインテリジェンス
AI技術を駆使した心臓病診断支援機器を開発し、医療現場のニーズに応えることを目指しています。心臓病の早期発見や医療の質向上に貢献しています。公式サイト:
cardio-i.com
3. 株式会社Godot
行動原理解明に特化したディープテックのスタートアップで、国際機関や海外研究機関との連携を重視しています。ウェルビーイングを追求した社会の実現を目指しています。公式サイト:
godot.inc
4. 株式会社サイキンソー
腸内フローラデータプラットフォームを持つこの企業は、個人向け腸内フローラ検査「マイキンソー」を提供し、次世代のヘルスケアを志向しています。公式サイト:
cykinso.co.jp
5. シンクサイト株式会社
独自のイメージ認識技術による細胞分析を提供する企業で、2023年には初の製品「VisionSort」を市場に投入しました。ライフサイエンスの進展を目指しています。公式サイト:
thinkcyte.com
6. RUN.EDGE株式会社
スポーツ向けに映像検索・分析サービスを提供し、特に野球のプロリーグにおいて高いシェアを誇っています。選手が瞬時に映像を活用できる新たな文化の形成に努めています。公式サイト:
run-edge.com
ピッチイベントの概要
本アワードは、スタートアップの知財の普及や知財支援者の取り組みを賞賛するためのもので、これまでの取り組みや成果を競う舞台として位置づけられています。ファイナリストたちは、短時間のプレゼンテーションを行うピッチを通じて、審査員だけでなく来場者にも評価されるチャンスがあります。また、来場者による「オーディエンス賞」も新設されており、より多くの参加者にとって楽しみなイベントとなるでしょう。
このピッチイベントは、特許庁の取り組みにおける重要な側面の一つであり、スタートアップの成長を支援するための大きな一歩といえます。
アワードの目的と意義
スタートアップにおける知的財産の保護と活用が求められる今、特許庁はこのアワードを通じて知財文化の普及とスタートアップエコシステムの構築を目指しています。これにより、特許庁の知財コミュニティポータルサイト「IP BASE」は、スタートアップと知財専門家がつながる重要なプラットフォームとなっています。スタートアップが抱える「何を始めるべきか」という声に応え、知財戦略に関する情報を提供することが期待されています。
成功したスタートアップの取り組みを広く知ってもらうことで、今後のスタートアップシーンがより活発化し、次世代のイノベーションを生む土壌が育まれることを願っています。
イベント詳細
- - 日時: 2025年2月28日(金)15:30〜18:30
- - 場所: ベルサール汐留(JID2025 by ASCIISTARTUP会場内)
- - アクセス: 会場アクセスの詳細
一般来場受付は事前登録制で、参加は無料です。ぜひ、参加者としてこの重要なイベントに足を運びましょう。