不登校支援の新たな形、アソマナ学園がICT教材『天神X』を導入
最近、文部科学省の調査によると、不登校の児童数が過去最多の35万人を超え、この問題は深刻化しています。この社会的な課題に立ち向かうため、株式会社タオ(本社:滋賀県草津市)は教育委員会やフリースクールとの連携を強化しており、さらなる支援の確立を目指しています。
そして今回、メタバース空間を活用して不登校や発達障害支援を行うフリースクール『アソマナ学園』(埼玉県さいたま市)との業務提携が発表されました。この提携により、学習支援の質を向上させ、新たなICT教材『天神X』の導入が実現します。
メタバースでの活動とアカデミックな学習基盤
『アソマナ学園』は、生徒の社会性や主体性を育む教育を展開しています。その活動はメタバース空間で行われ、子供たちに交流や学びの機会を提供しています。しかし、高度な教育活動を支えるためには、強固な学習基盤が必要です。そこで、教育カリキュラムの見直しが行われ、新しいICT教材『天神X』が選ばれました。
アソマナ学園の理事、太田樹男氏はこの新教材について、「『天神X』は教科書に基づいた確かな軸を持ちながら、個別に最適化した学習計画を柔軟に設定できる点が非常に良い」と述べています。この教材を使用することで、子供たちが「わかった」と感じる成功体験を積むことが可能になり、自己効力感の向上が期待されています。
アソマナ学園について
『アソマナ学園』は、不登校児童や発達障害の子供たちを支援するためのフリースクールです。教室でのスクーリングに加え、メタバースを利用したオンライン活動を通じて、子どもたちに安心できる居場所を提供しています。
この学校では、「アソび」(運動)と「マナび」(学び)を通して、未来に向かう自分を作ることを目指しています。子供たち一人一人に個別のカリキュラムを作成し、それに基づいて教育を行います。
株式会社タオの役割
株式会社タオの代表取締役、黒澤慶昭氏は、「アソマナ学園への『天神X』導入を光栄に思う」とし、「メタバースという新しい空間での学びを通じて、幅広い子供たちの支援を行っていく」と述べ、自社の使命と活動の重要性を強調しました。
新商品『天神X』は、クラウド型Webアプリケーションであり、様々なOSやブラウザに対応しています。教育内容は、小中学校の全学年を対象とし、国語、数学(算数)、理科、社会、英語、生活などの教科書に準じた内容が学べるように設計されています。
この教材の魅力は、個別最適化された学習プランをもとに、対話形式のレッスンや音声自動読み上げなど、さまざまな機能が搭載されている点です。
最終的には、この先進的なフリースクールとICT教材の組み合わせが、日本全国の不登校や発達障害支援のモデルケースとなることを目指しています。今後の展開が大いに期待されます。