北黄金貝塚の彫刻
2023-06-05 20:27:11
北海道伊達市、WA!moto.の新たな彫刻作品が北黄金貝塚に登場!
北海道伊達市に新たな彫刻作品が誕生
2023年5月31日、北海道伊達市の世界遺産・北黄金貝塚に、日本のアーティストWA!moto.の新しい彫刻作品が設置されました。この彫刻は「Nine Incentives H.」と名付けられ、伊達市の豊かな文化と自然を象徴するものです。落成式には、伊達市の教育長と市長をはじめ、ライオンズクラブ国際協会の代表者らが出席し、地域の歴史的遺産を祝いました。
彫刻作品の概要
「Nine Incentives H.」は、直径210mm、高さ3470mm、奥行き200mmのモニュメントで、北黄金貝塚公園内に設置されています。この作品は、風の力で9つのホタテ貝が回転する装置であり、自然の力を体感できることを目的としています。縄文時代の貝塚は、伊達市の歴史や地域の豊かな自然環境を物語る重要な存在です。さらに、この彫刻は北海道伊達市にある「Nine Incentives.」(2019年設置)という作品のデザインを引き継いだものでもあります。
作品制作の背景
このモニュメントは、ライオンズクラブ国際協会331-C地区の支援を受けて制作されました。2022年に開催された「ライオンズクラブ国際協会 331-C地区 第68回地区年次大会」の一環として、この彫刻の依頼がなされ、地域の歴史遺産を未来へと受け継ぐシンボルとして位置づけられました。コロナ禍による影響で完成が遅れましたが、ようやくその姿を見せることとなりました。
地域住民の声
落成式に出席したライオンズクラブ国際協会331-C地区の地区大会委員長、 小杉芳昭氏は、伊達市の魅力の一環としてWA!moto.の作品に期待を寄せています。彼は「地域には多くの魅力的な人材がいます。これらの作品が地域貢献の証として、未来に引き継がれることを非常に嬉しく思います」とコメントしました。
伊達市教育委員会の永谷幸人学芸員も、視覚的なアプローチで「縄文文化」に触れる機会を提供するこのモニュメントに期待を寄せています。彼は「多くの世代の人々が、実際の遺跡を歩き、縄文文化を体験するきっかけになることを願っています」と述べました。
市長の堀井敬太氏も、ライオンズクラブの多額の貢献や地域文化の振興に感謝の意を表し、「この作品が多くの人に北黄金貝塚の魅力だけでなく、伊達市全体の素晴らしさを知ってもらうきっかけとなることを願っています」と話しました。
北黄金貝塚について
北黄金貝塚は、約7000年から4500年前の縄文時代の集落遺跡で、外にある環境を感じ取ることができる貴重な場所です。復元された貝塚や住居跡から得られる情報は、当時の人々の暮らしや精神性を知る手助けになります。また、併設の北黄金貝塚情報センターでは、出土品や遺跡の展示により、「縄文の魅力」を体感できる施設として機能しています。
WA!moto.について
WA!moto.(渡辺元佳)は、1981年に北海道伊達市で生まれました。彼は公共空間に彫刻を設置し、人々と都市空間とのつながりを模索する活動を行っており、これまでにも銀座や渋谷などで多くの作品を発表してきました。彼のアートは地域の文化振興に大きく貢献しています。
この新しいモニュメントは、伊達市の魅力を再認識させるだけでなく、訪れる人々に縄文時代の趣をもたらすものとして、多くの期待を集めています。ぜひ、北黄金貝塚を訪れた際には、この美しい彫刻を見て、地域の歴史に触れてみてください。
会社情報
- 会社名
-
WA! Co.,Ltd.
- 住所
- 東京都大田区西蒲田 7-61-13HUNCH 2F
- 電話番号
-
050-3574-6113