蓄電池型超急速EV充電システムの共同研究が始動

2023年10月、株式会社パワーエックスと関西電力は、蓄電池型の超急速EV充電システムを活用した共同研究の契約を締結しました。この研究は、公共充電サービスの導入と、設置施設でのエネルギーマネジメントを両立させることを目指しています。行動が集中する2026年には、福井県若狭町の大型総合スーパー、PLANT-2上中店の駐車場に本システムが設置される予定です。

研究の目的と内容

本共同研究は、2025年7月から2027年3月までの期間にわたって実施されます。その主な目的は、蓄電池型超急速EV充電システム「Hypercharger Pro」を用いて公共充電サービスを提供することと、設置施設におけるピークカットやエネルギーマネジメントを実現することです。加えて、蓄電池が持つ調整力を活かした電力市場への参入可能性も検証します。

Hypercharger Proの特徴

本システムは、CHAdeMO方式による充電が可能で、2台同時に充電することができる設計となっています。充電出力は最大150kW（2台同時使用時は最大120kW）で、蓄電容量は358kWhです。これにより、EVユーザーは短時間での充電が可能になり、より快適な充電体験が提供されます。

エネルギーマネジメントの重要性

近年、電気自動車（EV）の普及が進む中、効率的な充電インフラの整備が求められています。パワーエックスと関西電力は、この共同研究を通じて、EVの充電インフラを強化し、持続可能な社会の実現に寄与するものを目指しています。

また、公共充電サービスの導入により、地域住民や企業にも新たな価値を創出し、地域経済の活性化にも貢献することが期待されています。

今後の展望

両社はこの研究を通じて、蓄電池システムの調整力を活用した電力市場への参入や、ノウハウの蓄積を目指し、EV充電インフラの整備を進めていきます。EVの普及は、環境負荷を低減する重要な手段であり、今後ますますの注目が集まることでしょう。

この共同研究が成功し、蓄電池型超急速EV充電システムが全国的に普及することを期待しています。

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