農業の未来を切り拓く、スタートアップ「楽々」の挑戦とは
2025年1月、農業環境の変化に真摯に向き合うスタートアップ「楽々(らら)」が、原材料の全面開示を掲げた新たなオーガニック茸類ブランドを首都圏市場や新潟で本格販売を開始します。注目のブランドは「有機・楽々ひらたけ」と「有機・楽々たもぎたけ」。日本のオンリーワン技術である「発酵・醸造」を駆使して、持続可能な農業の実現に向けて力を入れています。
新たなスタート
楽々は、昨年春に自社工場(新潟県燕市)にて有機JAS認証を取得しました。2024年の12月より、本格的にオーガニック茸栽培に挑戦し、生産量を徐々に増加させる計画です。このスタートアップの最大の特長は、原材料の全公開にあります。この姿勢は、消費者に対して責任を持った生産と透明性を約束するものです。
原料には、コットンハル(綿実油の搾りかす)、ビートパルプ(甜菜糖の搾りかす)、お米の稲わらなどが使用され、自然な方法で育成された微生物と共に育つ茸類が特徴的です。
環境を守るマッシュファメンタシステム
楽々の特異な点は、脱炭素循環型農業を実現する「マッシュファメンタシステム」という革新的な生産方法です。このシステムにより、攪拌から冷却までのプロセスが一括して自動化され、温暖化ガスの排出量を既存の生産方法と比べて65~70%削減可能です。また、微生物が自然な形で共生することで、栄養剤や添加剤を使用せずに育成された強い菌床が誕生します。
肥沃な土地づくり
さらに、楽々が使用した後の菌床は食品由来の100%植物性の堆肥製品となり、自然な形で土壌に還元されます。半年経つと、堆肥場には新たな微生物活性が見られ、ミミズが元気に生息していることからも、その環境の質が伺えます。
弊社の堆肥場と提携する企業は、二代にわたり堆肥流通を行ってきた歴史を持ち、その豊富な経験を活かして新たな製品化ラインを導入しました。これにより、微生物の活性度はもちろん、農業者のために、質の高い肥料製造が実現します。
高い発芽力を誇る堆肥
楽々の堆肥によって育った苗は、非常に高い発芽率を誇ります。猛暑に強かったほうれんそうの試験栽培では、周囲の作物が立ち枯れする中、98%の発芽率を記録しました。この事例は、楽々の菌床の発芽力の高さを示す好例です。
販売と業務提携のご案内
楽々は2025年春からの販売再開を予定しており、今後の試験や協業、販売を希望される方は、ぜひご連絡を頂きたいと思います。また、新たなビジネスやSDGs関連のプロジェクトへの提携も歓迎しております。興味のある企業や団体は、ぜひ連絡してください。
会社情報
株式会社楽々は、東京都中央区に本社を構え、設立から社会課題に取り組むための多様なビジネスモデルを模索しています。私たちと共に未来を切り拓きたい方は、採用情報や提携先の募集に関しても、お気軽にお問い合わせください。私たちの取り組みが、より多くの人々に伝わることを願っています。
詳しくは、公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルをご覧ください。