受賞の理由を探る
2026-03-27 11:24:56

富士フイルムが日本画像学会の技術賞と論文賞を受賞した理由とは

富士フイルムが誇る先進技術の成果



富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が、一般社団法人日本画像学会より2025年度の「技術賞」および「論文賞」を受賞しました。この栄誉は、その革新的な技術と研究が評価された結果であり、業界における重要な一歩を示しています。

富士フイルムの受賞技術



技術賞の受賞内容


技術賞の対象となったのは、圧力に応じて粘着性を発現する「新規圧力応答型粘着トナー」、通称圧着トナーの開発です。このトナーは、印刷工程において用紙への印字と同時に接着を行うことが可能な無色透明な機能性トナーで、圧力が加わることで粘着性を発揮します。この特性により、印刷後の別工程での糊付け作業が不要となり、プロダクションプリンターの運用効率を大幅に向上させることに成功しました。

論文賞の受賞内容


論文賞では、デジタル印刷における色や質感の予測・再現モデルの構築に関する研究が評価されました。この研究は、色彩の見え方が視点や照明条件によって大きく変化することに対応し、より実際の印刷物に近い色質感をデジタル上で忠実に再現できる方法論を確立しました。その中で、視覚的に変化しやすい構造色の再現にも成功しており、特に大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」での実用化は注目されています。

日本画像学会の意義と背景


日本画像学会は、画像・印刷技術の研究と産業の発展を目指す専門学会で、全国の229社と40機関の研究者が参加しています。この学会が授与する技術賞や論文賞は、独創性や学術的価値、実用性などの厳正な基準に基づいて選考されています。

圧着トナーの具体的な活用法


圧着トナーを用いた「圧着はがき」は、その代表的な応用例です。従来の制作方法では、印字後に糊付け工程が必要でしたが、本技術を用いることで、デジタル印刷内での一貫した作業が可能になります。特に、小ロット・多品種の印刷物の制作において、生産性が飛躍的に向上することが期待されています。また、圧着トナーは「Revoria Press™」シリーズのプロダクションカラープリンターで使用されており、印刷物の品質と処理能力においても高い評価を受けています。

論文での技術の重要性


また、論文賞を受賞した研究は、今後のデザイン作成ツールへの応用や、印刷分野でのデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展にも寄与するものです。この技術は、特に観察角度によって色が大きく変わる特殊な材料に対しても高精度な再現が可能であり、多様な印刷表現を実現するための強力なツールとなるでしょう。

企業のビジョンと今後


富士フイルムビジネスイノベーションは、基盤研究から実用化までの全面的な推進を続け、画像形成技術の発展と新たな価値創造に努めています。今後も学術的成果と産業応用の視点を両立させることで、社会に貢献していくことを目指しています。

まとめ


2025年度の日本画像学会における技術賞と論文賞の受賞は、富士フイルムビジネスイノベーションの技術力と研究力の証明です。これからの印刷技術の未来を見据えた努力が、さらなる進展をもたらすことを期待しています。


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会社情報

会社名
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
住所
東京都港区赤坂9-7-3ミッドタウン・ウェスト11階
電話番号

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