IBMとTogether AIが新たなAIインフラで未来を築く協業を発表
2026年8月11日、米国ニューヨーク州アーモンクおよびカリフォルニア州サンフランシスコにおいて、IBMとTogether AIが新たなAIインフラストラクチャーの開発に向けた協業契約を締結しました。この契約は総額2億4,000万米ドルに上り、共同でNVIDIAの最新システムを利用した大規模なAI推論サービスの提供を目指します。これによって、IBM Cloud上にNVIDIA HGX B300システムと呼ばれる新しいクラスターを導入し、2027年第1四半期にサービスを開始する予定です。
オープンソースAIの可能性を引き出す
Together AIは、オープンソースモデルを使用したAIの推論サービスを提供することに特化した企業であり、今回の取り組みは同社のAI実装を大きく強化するものと期待されています。新たなクラスターは、AIの処理能力を前世代と比較して30倍に引き上げる設計となっており、これによりより高度な解析や効率的な処理が可能になるとされています。
同社のCEOであるVipul Ved Prakash氏は、「多くの企業がクローズドモデルの高額なコストを懸念していますが、私たちはオープンソースAIを企業にとって明確な選択肢にすることを目指しています。この協業により、企業がAI推論サービスを迅速かつ効率的に導入できる体制が整います」と述べました。
次世代AIイノベーションへの期待
この協業によって、Together AIはエンタープライズ市場での存在感を高め、特にAIを使った実績の改善を狙った企業に対して、事業拡大を支援すると言います。IBM Cloudの特長であるエンタープライズ向けクラウド機能を活かし、Together AIは新たなAIイノベーションを実現し、企業が求めるスピード感と柔軟性をもたらします。
また、このプロジェクトにはNVIDIAの革新的な技術も含まれており、同社のHPCおよびAIインフラストラクチャー担当ディレクターであるディオン・ハリス氏は、「AIファクトリーは、現代の企業が必要とする基盤を提供する重要なインフラストラクチャーとなりつつあります。IBM CloudにおけるNVIDIAの技術を活かし、企業がAIシステムを効率的に構築・導入できるよう支援したい」と語っています。
今後の展望と共同の未来
IBMとTogether AIの協業は、AI関連ビジネスの運営における信頼性の高いプラットフォームを企業に提供し、開発者がオープンソース技術を自由に活用できる環境の整頓を目指しています。これにより、企業がAIを導入し、活用するためのハードルが低くなり、さらに多くの企業がAIの利点を享受できるようになることが期待されています。
この新たな提携がもたらす影響は、企業だけにとどまらず、開発者を含む広範なエコシステムに波及することでしょう。今後もIBMはNVIDIAとともにAIイノベーションの最前線で活躍し、新たな技術開発を推進していくことが予想されます。AIの未来を築くためのこの重要なステップに、業界全体から注目が集まります。