滋賀県甲賀市で育樹活動が実施されました
2024年10月26日(土)、滋賀県甲賀市で公益財団法人イオン環境財団が主催する育樹活動が行われました。本活動は、地域のボランティアと共に参加し、森林の保全と再生を目指すものです。この日は、150名が集まり、午前中を通じて様々な作業を行いました。
背景にある活動の理念
この育樹活動は、2022年に滋賀県で開催された第72回全国植樹祭にさかのぼります。当時、イオン環境財団は森林保全を目的として、滋賀県、甲賀市、滋賀県森林組合との協定を結びました。それ以来、5年計画での植樹活動が幅広く展開されています。
特に2022年10月、この活動の第一歩として松くい虫による枯れたアカマツの伐採跡地に、クヌギやコナラなどの広葉樹2,200本を植樹しました。さらに2023年には、追加で1,000本の植樹を行い、地域の生態系に貢献する取り組みが進められています。
今年度の育樹活動とその内容
2024年度からは単なる植樹にとどまらず、樹木の成長を促す「育樹活動」が開始されました。活動内容には、下草刈りや250本の補植が含まれており、過去に植えた樹木が良好に成長するよう手を加えています。また、参加者がより深く森林に触れる機会を提供するため、「薪割機を使って薪を作る」や「斧を使った薪割り」といった環境教育も行われています。
参加者からは、「実際に木を育てることができる体験は貴重」との声が聞かれ、地域の自然環境を理解する機会となっています。これにより、里山の木材の利用方法やその重要性について学ぶことができました。
地域との連携と行政のサポート
この育樹活動は、滋賀県や甲賀市の協力を得て実施されています。滋賀県琵琶湖環境部森林政策課長や公益財団法人滋賀県緑化推進会の代表者なども出席し、地域の環境保全に向けた取り組みに理解を示しました。地域住民やボランティアの参加を通じ、これらの活動は単なる植樹に留まらず、コミュニティ全体を巻き込む重要なイベントとなっています。
次代のための持続的な活動
この取り組みは、次世代に豊かな自然環境を引き継ぐための重要な一歩です。イオン環境財団は、今後も地域の生物多様性を守り、里山づくりを続けていく意向を示しています。環境保全活動は皆の力で進むものであり、地域住民の参加が欠かせません。今後も滋賀県甲賀市での育樹活動が続けられ、多くの人々に自然の貴重さを伝えていくことでしょう。
このような活動によって、地域はもちろん、日本全体の環境意識を高め、持続可能な社会の構築へと繋がっていくことが期待されており、参加者たちはその一端を担っているのです。