戸建住宅の災害対応力
2022-05-31 20:40:04
戸建住宅のエネルギー利用実態と災害対応力の重要性
戸建住宅の設備・エネルギー利用実態
近年、戸建住宅におけるエネルギーの利用方法や設備に関する調査が行われ、さまざまな興味深い結果が得られました。特に、災害に強いレジリエンスが重視されており、その重要性が浮き彫りとなっています。
レジリエンスの重要性
調査結果によれば、戸建住宅の購入を希望する消費者は、居住快適性の次に災害に対する強さ、いわゆるレジリエンスを重視しています。これは、耐震性や防火性、緊急時の電源確保を意味し、近年の自然災害の増加を受けて特に注目されるようになりました。
日本では脱原発の流れが進んでおり、再生可能エネルギーの導入が進む一方で、電源の不安定さが課題となっています。これを踏まえて、多くの家庭が太陽光発電と蓄電池を併設する選択をしています。特に、太陽光発電と蓄電池の組み合わせは、約95%の導入比率を誇り、非常用電源としての利用が主な目的となっています。
エネルギー供給の切り替え
また、戸建住宅における新電力会社への切り替えが進んでいることも確認されました。2016年から電力小売が全面自由化された影響で、新たな料金プランを提供する新電力会社にスイッチする家庭が増えています。2022年の調査によれば、関東圏では新電力会社への契約数が41.5%に達しており、特に進行した地域であることがわかります。
新電力会社には都市ガス会社や通信業者がシェアを拡大しており、各家庭は多様な選択肢の中から自分に合ったプランを選べるようになっています。しかし、2022年の液化天然ガス価格の高騰により、一部の新電力会社が撤退するという現象も発生しているため、今後の市場動向には注意が必要です。
新ガス会社のシェア状況
都市ガスの小売も全面自由化された影響を受けて、新ガス会社のシェアも拡大しています。特に関東圏では、トップの都市ガス会社が61.3%のシェアを持ち、新ガス会社はそれに続く形でシェアを確保しています。これは、電力とガスの若手企業が統合し、総合エネルギー企業として事業展開を図る流れが見て取れます。
まとめ
戸建住宅の市場は、人口減少や土地利用の変化など厳しい状況に直面していますが、消費者の災害に対する意識の高まりとともに、設備の選択肢も多様化しています。特に、太陽光発電と蓄電池の併設は、災害時のエネルギー不安を解消するための有効な手段として注目されており、今後も住宅市場において重要な位置を占めるでしょう。戸建住宅を考える際には、災害への備えやエネルギーの環境に配慮した選択がますます求められています。
会社情報
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アックスタイムズ株式会社
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