オフィス市場動向
2024-09-09 18:30:26

2024年8月のオフィス市場レポート発表、東京都心大規模ビルの空室率上昇

最新オフィスマーケットレポート発表



三幸エステート株式会社は、2024年8月度の東京都心5区及び全国6大都市のオフィスマーケットに関するデータを発表しました。この資料では、特に空室率と賃料に関する動向が注目されています。

空室率・潜在空室率の変化



報告によると、東京都心5区における大規模ビルの空室率は、前月比で0.35ポイント上昇し4.40%となりました。この上昇の主な要因は、新たに竣工したビルが多くの空室を抱えていることです。また、潜在空室率も同様に0.25ポイント上昇し、6.29%となり、こちらも3ヵ月ぶりの増加となっています。新規オフィスビルの供給は低調ながらも、第3四半期に集中しているため、さらに空室率が影響を受けることが予測されます。

募集賃料の動向



一方、募集賃料は前月比で安定した動きを見せており、9ヵ月連続で上昇または横ばいの傾向にあります。これは、賃貸市場の状況が改善していることを反映しています。しかし、立地条件に課題を抱えるビルはフリーレントキャンペーンを展開しても、テナントの誘致が長引く傾向にあります。これは、市場全体の需給バランスが変化していることを示していると言えるでしょう。

区別の空室率



特に港区の空室率は、新たに約1ポイント上昇し、7%台に到達しました。このエリアは未だ最も高い空室率を記録しており、昨年竣工したビルで約5万坪の空室が残っている状況です。他の区では空室率はほぼ横ばいであり、千代田区では8ヵ月連続で1%台の低水準を保っています。

アナリストの見解



市場調査部のアナリストによると、港区では依然として空室が高水準であるものの、オフィス需要の増加に伴い空室消化が進んでいるとも述べられています。しかし、高価格帯の大規模ビルが中心に供給されているため、賃料負担力の高いテナントに対する需要と、過剰な供給の不均衡が続いていることが懸念されます。今後の需給バランスについては、さらなる注視が必要です。

結論



2024年のオフィスマーケットは、東京都心において空室率の上昇と賃料が横ばいの状態が持続しています。市場の需要と供給の状況を注意深く観察しながら、適切なオフィス戦略を考える必要があります。三幸エステートはこれらのデータを基に、企業のオフィスニーズに幅広く対応していく考えです。

詳しい内容については、三幸エステートの公式サイトをご覧ください。


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会社情報

会社名
三幸エステート株式会社
住所
東京都中央区銀座4-6-1銀座三和ビル
電話番号
03-3564-8089

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